代かきを省略した栽培法における畦畔近傍からの浸透水量の増加

代かきを省略した栽培法における畦畔近傍からの浸透水量の増加

タイトル代かきを省略した栽培法における畦畔近傍からの浸透水量の増加
要約無代かき移植栽培や乾田直播栽培等の代かきを省略した栽培法では、畦畔近傍からの浸透水量が増加する。特に、農道畦畔や法面上に形成された畦畔近傍からの浸透水量が多く、浸透水量の増加が生育に影響する事例も認められた。
担当機関福島県農業試験場芸化学部
連絡先024-932-7787
区分(部会名)東北農業
専門土壌
研究対象稲類
分類指導
背景・ねらい省力、低コスト化をねらいとして、無代かき移植栽培、
乾田直播栽培等の代かきを省略した栽培法が普及しつつある。
このような栽培法では、年数の経過とともに透水過多となり、
技術普及上の問題となっている。この要因として、田面水の畦畔浸透とともに、
畦畔近傍からの浸透水量の増加が考えられたので、
畦畔からの距離の異なる地点における浸透水量を調査した。
成果の内容・特徴
  1. 無代かき移植栽培における水稲生育期間中の浸透水量は、
    水田中央部より畦畔近傍
    (農道畦畔から50cmの地点)で明らかに多かった
    (図1)。
  2. 畦畔近傍からの浸透水量の増加が影響し、
    無代かき移植栽培では畦畔近傍の生育が劣った
    (図2)。
  3. 水稲収穫後の浸透水量は、
    無代かき移植栽培では農道畦畔に近い地点で顕著に増加した
    (図3)。
  4. 乾田直播栽培における水稲収穫後の浸透水量は、
    法面上に形成された畦畔に近いほど多かった
    (図4)。
成果の活用面・留意点
  1. 代かきを省略した栽培法の場合、
    N型減水深計等による任意の地点の測定値から水田全体の減水深を算出するのは
    困難であり、
    湛水深計等によって単位区画の水田全体の減水深を測定する必要がある。
  2. 無代かき栽培や乾田直播栽培を実施した水田を慣行の代かき栽培に戻す
    場合には、畦畔近傍の代かきを重点的に実施する。
  3. 畦畔近傍からの浸透水量の増加程度は、
    畦畔とその周囲の形状によって異なるもと推察される。
具体的データ
(図1)
(図2)
(図3)
(図4)
予算区分県単
研究期間1998~1998
発表論文なし
発行年度1998
収録データベース研究成果情報

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