リンゴ培養シュートへの放射線照射突然変異によって斑点落葉病抵抗性を選抜

リンゴ培養シュートへの放射線照射突然変異によって斑点落葉病抵抗性を選抜

タイトルリンゴ培養シュートへの放射線照射突然変異によって斑点落葉病抵抗性を選抜
要約リンゴの重要病害である斑点落葉病に対して感受性の品種の培養シュートへ放射線照射して突然変異を誘起した。これらの個体から、本病の宿主特異的毒素処理ならびに病原菌接種により、抵抗性に変異した系統を選抜した。
担当機関青森県グリーンバイオセンター 遣伝子工学研究部
連絡先0177-28-1015
区分(部会名)東北農業
専門バイテク
研究対象果樹類
分類研究
背景・ねらいリンゴ斑点落葉病は葉や果実に感染し、収量低下につながる重要な病害である。
その防除は薬剤散布に依存しており、多大な労力を要している。
りんご品種間には本病に対する抵抗性に差が認められる。けれども、
りんご品種のほとんどは高度に自家不和合性であるために圃場においては
多数の品種が混植されており、防除をり病性の品種に適応するため防除回数が
多くなっている現状である。そこで、本病に対し、
感受性の品種の培養シュートにX線あるいはγ線などの放射線を照射して、
従来の形質はそのままで抵抗性に変異した個体を選抜することが必要であった。
成果の内容・特徴
  1. 品種‘北斗’の斑点落葉病抵抗性変異体は、原品種‘北斗’
    の培養シュートに、X線0.1KR/minを10KR照射して得た突然変異系統である。
  2. 変異系統は高濃度毒素液検走で選抜したものであり、
    その出現頻度は一次選抜で303個体中8個体、二次選抜で8個体中4個体である
    (表1)。
  3. 病原菌胞子懸濁液接種による抵抗性の判定では、
    毒素選抜した4個体は明らかに、原品種よりも発病程度は低く、
    抵抗性品種の‘ジョナゴールド’、
    ‘紅玉’と同等かそれ以上の高度な抵抗性を有する(
    表2、
    図1)。
  4. 選抜系統は、葉の大きさ、枝の節間などの形態的形質に変異は認められない。
成果の活用面・留意点
  1. 本病に対する抵抗性あるいは感受性の要因を
    解明するための実験材料として用いることができる。
  2. 病害抵抗性以外の諸特性を調査し、新品種候補としての活用を検討する。
具体的データ
(表1)
表2
図1
予算区分県単
研究期間1998~2000
発表論文リンゴの培養シュートへの放射線照射による耐病性品種の作出育種学雑誌、第48巻 (別1),226,1998
発行年度1998
収録データベース研究成果情報

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