岩手県におけるネギコガの発生生態

岩手県におけるネギコガの発生生態

タイトル岩手県におけるネギコガの発生生態
要約これまで、ネギコガは休眠性が無いと考えられており北日本での加害生態については不明であったが、ネギコガは休眠性を有し、岩手県においては成虫態で越冬している可能性が高いことが明らかとなった。
担当機関岩手県農業研究センター県北農業研究所 営農技術研究室
連絡先0195-47-1072
区分(部会名)東北農業
専門作物虫害
研究対象葉菜類
分類研究
背景・ねらいネギの主要害虫であるネギコガは、これまで休眠性が無いと考えられており
北日本での加害生態については不明であった。そのため防除のポイントもわからず、
現地では殺虫剤を殺菌剤に混用した多回剤散布が行われていた。
この結果コストや使用回数の制限等が問題となり、
早急なネギ病害虫防除体系の構築が求められている。そこで、
本研究では防除体系構築の資とするためにネギコガの発生生態を調査した。
成果の内容・特徴
  1. ネギコガの休眠性
    夏期雌成虫では卵巣発育個体は羽化1日後からみられ2日目にはほぼ卵巣が発育したが、
    秋期雌成虫については同様な条件で飼育したにもかかわらず卵巣の発育した個体は
    全くみられなかった(表1)。
    このことからネギコガは休眠性を有しているものと考えられる。
  2. 岩手県におけるネギコガの越冬について
    積雪下での越冬試験は行っていないものの、
    冷蔵飼育試験においてネギコガの平均生存日数は0度Cで59.6日、
    5度Cで58.3日となり対照として供試したコナガのほぼ2倍であった。
    生存日数の長い個体は120日以上も生きており、コナガと比較して60日以上長かったこと
    (図1)、
    またフェロモントラップによる誘引消長において早春に明確なピークが出現した後
    トラップに全く誘引されない期間が認められることなどから
    本種は北日本では路地で越冬している可能性が高い
    (図2)。
  3. 年間発生世代数について
    本種は、既知の発育零点及び有効積算温度から年間5世代前後発生すると考えられる。
    有効積算温量から考えて発生すると思われる第5世代成虫は、
    フェロモントラップに誘引されなかったため、生殖休眠していると考えられる。
成果の活用面・留意点年間発生世代数等を含むネギコガの生態については、北日本での生態である。
具体的データ
表1
図1
図2
予算区分県単
研究期間1997~1999
発表論文北日本病害虫研究会報第49号 講演要旨
発行年度1998
収録データベース研究成果情報

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