豚の肢蹄形質と産肉形質、血清中MMP−3と骨軟骨症病変の関連について

豚の肢蹄形質と産肉形質、血清中MMP−3と骨軟骨症病変の関連について

タイトル豚の肢蹄形質と産肉形質、血清中MMP−3と骨軟骨症病変の関連について
要約豚の前肢肢蹄形状は背脂肪厚と負の遺伝相関を示し,管囲は一日平均増体量と正の遺伝相関を示した。骨軟骨症豚と正常個体との間に血清中MMP-3について有意な差が認められた。
担当機関宮城県畜産試験場種豚家きん部 新潟大学農学部
連絡先0229-72-3101
区分(部会名)東北農業
区分(部会名)畜産
専門育種
研究対象
分類研究
背景・ねらい種豚の廃用の原因として繁殖障害と並び脚弱があげられ,
種豚の改良目標として肢蹄の強健性が求められている。
このため肢蹄形質と他の経済形質との遺伝的パラメーターを
推定することが必要である。そこで,外観形状による肢蹄の5段階評価と
管囲を肢蹄形質とし,肢蹄形質と産肉能力の関連を検討するとともに
肢蹄形質の遺伝的パラメーターを推定した。
次に脚弱の原因と考えられている骨軟骨症と肢蹄形状の関連を検討した。
さらに軟骨を破壊する蛋白分解酵素の一種で血清中に含まれる
マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP-3)を測定し骨軟骨症との関連を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 豚の前肢得点・前管囲と背脂肪厚との間に中から高の負の遺伝相関が認められた。
    一日平均増体量と後管囲との間に高い正の遺伝相関が認められた
    (表1)。
  2. 肢蹄得点は体の幅と中から高の負の遺伝相関を示し,
    体の高さとは正の遺伝相関を示した(表2)。
  3. 前・後肢の得点間と前後の管囲間にはいずれも高い正の遺伝相関が認められた。
    遺伝率は肢蹄形状,管囲とも中から高の値が推定された
    (表3)。
  4. 血清中MMP-3について骨軟骨症中度,重度病変を持つ個体と正常個体との間に1%
    水準で統計的に有意な差が認められた(表4)。
成果の活用面・留意点
  1. 背脂肪厚(薄方向)と一日平均増体量(大方向)の選抜によって肢蹄形状と管囲は
    良い方向へ改善されるが,肢蹄形状と管囲に力点を置くと体高が高く,
    幅のない豚になる可能性がある。
  2. 血清中MMP3は骨軟骨症の生体診断技術として使える可能性がある。
具体的データ
表1
表2
表3
表4
予算区分県単
研究期間1998~1998
発表論文35,107-113,1998.
1)デュロック種の肢蹄形質と産肉能力、体尺測定値との関連、日豚会誌、
2)Relationship between leg soundness traits to meat performanceand body size body size in duroc swine(1998) Proc.of Intern.Conf.onPig Production, Beijing 1998,pp59-62
発行年度1998
収録データベース研究成果情報

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