ヒカリギセルの産卵、孵化および成育特性

ヒカリギセルの産卵、孵化および成育特性

タイトルヒカリギセルの産卵、孵化および成育特性
要約ヒカリギセルの産卵は室内自然温度の状態では5月下旬から10月下旬まで産卵するが、気温が30度Cを越した真夏の時期には産卵しない。産卵から孵化までの日数は平均12.7日を要し、孵化歩合は早い時期に産卵したものほど高い。
担当機関福島県蚕業試験場 栽桑部
連絡先024-577-0055
区分(部会名)東北農業
専門生態
研究対象工芸作物
分類研究
背景・ねらい桑畑に自然生息している陸産貝「ヒカリギセル」は、従来から肝臓病に利くと
いわれており、現在は健康食品として需要が増加している。そこでヒカリギセルの
養殖技術の確立を目指し1998年から試験を行っているが、ヒカリギセルの生態に
ついては、まだほとんど解明されていないのが現状である。その生活史を明らか
にするため室内においてシャーレに成貝2個体ずつを入れて飼育し、産卵、孵化
および成育特性等を調査する。
成果の内容・特徴
  1. 25度C定温区の産卵は5月下旬に始まり、10月下旬まで続くが7月上旬から9月上旬
    までは多い。年間の産卵数は2個体で180個程度である
    (表1)。
  2. 室内自然温度区の産卵は5月下旬に始まり6月上旬から7月中旬まで多く産卵するが
    その後、急に低下し7月下旬から3週間程度は全く産卵しない。これは室温が
    平均気温で30度C以上の日が続き休眠状態となるためと考えられる。8月下旬から
    産卵を再開するが、年間の産卵数は定温区に比し61%と低い。自然温度区、定温区
    ともに11月にはほとんど産卵しない(表1)。
  3. 産卵から孵化までの日数は25度C定温区で6~19日間、平均12.7日間を要する
    (表2)。
  4. 孵化歩合は6月に産卵したものは90~100%と高いが、次第に低くなり9月には
    75%程度となる。
  5. 孵化してから3ヶ月で巻数11層21mmの成貝と同じ大きさに成長する。孵化から約
    5ヶ月で交尾を開始し、その後5日くらいで第1回目の産卵を開始する個体もある。
成果の活用面・留意点ヒカリギセルの養殖技術を確立する上で、資料として活用が可能。
具体的データ
表1
表2
予算区分県単
研究期間1999~2004
発表論文ヒカリギセルの産卵、孵化および成育特性東北蚕糸研究報告、第24号、P8、1999
発行年度1999
収録データベース研究成果情報

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