「小石丸」の1〜4齢期人工飼料育による労力低減効果

「小石丸」の1〜4齢期人工飼料育による労力低減効果

タイトル「小石丸」の1〜4齢期人工飼料育による労力低減効果
要約原蚕種「小石丸」の蒸煮飼料による1~4齢期人工飼料育は、普通蚕品種と比較して、化蛹歩合が高く、飼育成績も良好となる。また、収繭量は少ないが、給与する飼料も少なく、飼育期間が短いため、労力の低減化が図れる。
担当機関福島県蚕業試験場 養蚕部
連絡先024-277-0055
区分(部会名)東北農業
専門飼育管理
研究対象
分類研究
背景・ねらい絹の消費ニーズや価値観の多様化が進展し、これに対応が可能な特徴ある絹糸の
作出が求められている。
そこで、高付加価値化に向けて、期待の大きい「小石丸」を用い、飼育労力の
削減、蚕作の安定化を目指し1~4齢人工飼料育を行い、その諸形質を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 飼育経過は、普通蚕品種(春嶺×鍾月、錦秋×鍾和等)と比較して、各蚕期とも
    全齢で3日程度短縮できる(表1)。
  2. 蚕種1箱当たりの1~4齢期間中の給餌量(人工飼料給与量)は、普通蚕品種の2/3
    程度と少ない。また、5齢期の給桑量も普通蚕品種の半分程度である。
  3. 化蛹歩合は、各蚕期とも普通蚕品種より優れる。繭重、繭層重、収繭量等の量的
    形質は少ない(表2)。
  4. 繭糸質では、繭糸量、生糸量歩合等は少ない。
成果の活用面・留意点
  1. 飼育取り扱いは、「原蚕種飼育標準表」に準じる。
  2. 飼育量当たりの飼料コストは、普通蚕品種を湯練り飼料で飼育する場合と比べて、
    5割程度増加する。
  3. 湯練り飼料を適用すると、遅れ蚕が多く発生する傾向にあり、蚕児の経過が不揃い
    になりやすいため、現時点では蒸煮飼料(原蚕種用等)を適用する。
  4. 現在、湯練り飼料に適応する系統選抜を行っている。
具体的データ
表1
表2
予算区分県単
研究期間1996~1999
発表論文原蚕種(小石丸)の1~4齢人工飼料育における諸形質、東北蚕糸研究報告、23号、P16、1998
発行年度1999
収録データベース研究成果情報

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