4齢蚕用自給人工飼料の試作

4齢蚕用自給人工飼料の試作

タイトル4齢蚕用自給人工飼料の試作
要約飼育現場で自給可能な4齢蚕用人工飼料の製造法を確立した。その飼料を用いた飼育では、桑葉育よりやや劣るが、ほぼ良好な成績が得られる。
担当機関宮城県蚕業試験場 生産技術班
区分(部会名)東北農業
専門飼育管理
研究対象
分類研究
背景・ねらい繭生産の大幅な生産性の向上および規模拡大には、人工飼料を活用した
1~4齢人工飼料育・5齢桑葉育および全齢人工飼料育による多回育周年繭生産技術
を確立する必要がある。しかしながら、4齢を人工飼料育したカイコでは絹糸腺異常
を起こし不結繭蚕および繭中斃死蚕が出現する傾向にある。また、4齢蚕用
人工飼料はその市場規模が小さく飼料メーカーでは製造を中止している。そこで、
飼育現場で自給可能な4齢蚕用人工飼料の製造法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 製造法は次の2つの方法がある。
    1. 乾燥桑葉自給法
      桑葉は60度Cで温風乾燥し粉砕して粉末に加工する。
      片栗粉、りん酸水素二ナトリウム、くえん酸、L-アスコルビン酸、プロピオン酸、
      ゲランガム、イノシトール、塩化コリン、ソルビン酸およびクロラムフェニコール
      を飼料乾物重2.2倍量の水道水で溶かす(以下、A液)。
      A液を85度Cに加熱し、大豆油に溶かしたβ-カロチンを加え、乾燥桑葉粉末、
      畜産用脱脂大豆、セルロースおよび砂糖を練り合わせる。
    2. 生桑葉自給法
      A液を加えながら生桑葉をミキサーで粉砕し、85度Cに加熱し、大豆油に溶かした
      β-カロチンを加え、畜産用脱脂大豆、セルロースおよび砂糖を練り合わせる。
  2. 給餌量を1箱当たり44kgで4回給餌する表1の
    飼育条件の4齢蚕用自給人工飼料育は、桑葉育に比べて、2つの方法ともほとんど
    差はないが、繭中減さんがやや多くなり収繭量は少ない
    (表2、表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 蚕品種は春嶺×鍾月、人工飼料は1~3齢はJA群馬経済連製くわのはな、5齢は
    日本農産工製シルクメイトかんたん5を用いた場合の成績である。
  2. 4齢蚕用自給人工飼料の配合割合については、桑葉育よりやや劣るので、さらに
    検討中である。
具体的データ
表1
表2
表3
予算区分県単
研究期間1999~1999
発表論文4齢蚕用自給人工飼料の飼育成績、東北蚕糸研究報告、(24)、p14、1999。
発行年度1999
収録データベース研究成果情報

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