気温データを利用したオウトウ「佐藤錦」の自発休眠覚醒時期の判定法

気温データを利用したオウトウ「佐藤錦」の自発休眠覚醒時期の判定法

タイトル気温データを利用したオウトウ「佐藤錦」の自発休眠覚醒時期の判定法
要約 起算日から1時間ごとの気温データを0~1.0の係数に置き換え積算し、その係数積算値が1500前後に達した時点を、「佐藤錦」における安定生産が可能な自発休眠覚醒期と判定できる。
担当機関山形県立園芸試験場 果樹研究部
連絡先0237-84-4125
区分(部会名)果樹
区分(部会名)東北農業
専門栽培
研究対象果樹類
分類指導
背景・ねらいオウトウの促成栽培において被覆、加温時期を決定するためには、自発休眠覚醒時期を判定する必要がある。従来は7℃以下の遭遇時間を目安に判定していたが、異なる地域間では、目安となる積算時間数が必ずしも一致しない。そのため、気象条件が異なる場合でも、利用可能な判定法を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 温度ごとの休眠覚醒に対する効果の重み付けを行うため、ポット樹を用いた加温試験を行った結果、覚醒効果は2℃>-1℃=5℃>8℃の順に高いと考えられた(図1)。この結果と杉浦らの報告(農業気象1998)をもとに各温度範囲ごとに係数を設定した(表1)。
     
  2. 係数を積算する場合の起算日について、山形県(寒河江市)では、切り枝加温により推定した休眠覚醒期(図2)までの係数積算値が、11月1日から積算した場合に平成9~11年の3年間の誤差が最も小さかった。このことから、11月1日を起算日とするのが適当と考えられ、その場合の積算値は1500~1520であった(表2)。平成11年の北海道と香川の事例について、山形の11月1日の気温(最高気温15℃、平均気温10℃、最低気温5℃)を参考に、それぞれ10月16日、11月26日を起算日とし、山形の場合と同様に切り枝試験から推定した休眠覚醒期まで係数を積算した結果、積算値はそれぞれ1460,1570となり、山形とほぼ同等の結果となった(表3)。 
成果の活用面・留意点
     
  1. この判定法は、起算日を地域ごとに設定する必要がある。
  2. 起算日を設定するには、半旬別気温データを目安にするが、休眠期の切り枝加温による簡便法で自発休眠覚醒期を把握し、検証することが望ましい。
具体的データ
図1
表1
図2
表2
表3
予算区分国庫(実用化促進)
研究期間1999~2000
研究担当者阿部芳幸、工藤 信
発表論文オウトウ‘佐藤錦’の自発休眠覚醒時期と低温要求量(園学雑69別2,’00[果樹]315)
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

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