スプレータイプの小ギク品種「CM系」の育成とその特性

スプレータイプの小ギク品種「CM系」の育成とその特性

タイトルスプレータイプの小ギク品種「CM系」の育成とその特性
要約 スプレータイプの小ぎく「CM系」4品種は、小ぎくとスプレーギクを交雑して作出した品種であり、従来品種より側枝や孫芽が少ないスプレー咲きの品種である。
担当機関岩手県農業研究センター 園芸畑作部 花き研究室
連絡先0197-68-4419
区分(部会名)東北農業
専門育種
研究対象花き類
分類普及
背景・ねらい岩手県の小ぎくは北上市を中心に県下全域で栽培されており、平成11年度には生産額が約3億円、作付け面積は50haと主要な品目の1つとなっている。現在、栽培に用いられている種苗会社の品種は関東以西の気象下で選抜、育成されたものであるため、岩手県の気象に適さない品種もある。また、小ぎくに対する消費者の嗜好動向は変化しており、従来の品種より側枝や孫芽の少ない、スプレー咲きの小ぎく品種の人気が高い。そこで、新品種の育成にあたっては、側枝や孫芽の少ないスプレータイプであること、花色が良いことを目標とし、本県の立地条件に適合したオリジナル品種を選抜、育成した。
成果の内容・特徴
      
  1. 来歴:「CM1」は1995年にスプレーギクと小ぎくの交雑により得られた個体「93-9」に小ぎくを、「CM3」「CM7」は1996年に小ぎくとスプレーギクを交雑して育成した系統である。「CM8」は1996年にスプレーギクと小ぎくの交雑により得られた個体を父親、小ぎくを母親として戻し交雑して育成した系統である。いずれも1999年から現地試作を行い、有望であると認められた。
      
  2. 「CM1」:8月上旬咲きでお盆の需要期に出荷できる黄色の品種。黄緑芯で草丈は80~90㎝程度、「CM系」の中でも分枝当たり花蕾数が少なくすっきりした草姿である。(表1,2,図1)
      
  3. 「CM3」:9月上中旬咲きで花色は白色、芯は緑色の品種。草丈は100~120㎝と伸長性が良く、茎の強度が強い。(表1、2)
      
  4. 「CM7」:9月下旬咲きで花色は桃色、芯は緑色の品種。茎の強度が強く、草丈は100~130㎝と「CM系」の中で最も伸長性がある。(表1、2、図2)
      
  5. 「CM8」:10月上旬咲きで花色は黄色、芯は緑色の品種。葉は濃色で光沢度が高く、茎強度は強い。草丈は80~90㎝程度である。(表1、2)
成果の活用面・留意点
     
  1. 適応地帯は「CM1」「CM3」「CM8」は岩手県中南部及び沿岸部、「CM7」は県下全域である。
  2. 定植期については「CM1」は4月下旬、「CM3」は4月下旬~5月上旬、「CM7」は6月上旬~中旬、「CM8」は5月下旬とする。いずれも露地栽培である。
  3. 気象条件やマルチの有無、施肥量等の栽培条件によっては開花期が前後する。
具体的データ
表1
2
図1
図2
予算区分県単
研究期間2000~2003
研究担当者渡辺愛美、高橋寿一、内藤善美、佐々木由紀子、藤原一道 
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

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