タイトル | バラ「ローテローゼ」のロックウール栽培における窒素栄養診断法 |
要約 | バラ「ローテローゼ」のロックウール栽培の窒素栄養診断における、葉柄汁中硝酸イオン濃度を用いた汁液診断の指標値は、春期1000ppm、夏期300~800ppm、秋期500~1000ppm、冬期1500~1800ppmである。 |
担当機関 | 宮城県園芸試験場 養液栽培プロジェクトチーム |
連絡先 | 022-383-8132 |
区分(部会名) | 東北農業 |
専門 | 栽培 |
研究対象 | 花き類 |
分類 | 指導 |
背景・ねらい | 葉柄汁イオン濃度を用いた栄養診断は数値による把握が可能で、EC等の数値に基づく養分管理を行う養液栽培において非常に有効と考えられるが、バラについての報告は少ない。そこで、バラのロックウール栽培において葉柄汁イオン濃度の指標値を策定する。
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成果の内容・特徴 | - 発蕾直前~直後(本葉8枚展開が目安)の採花枝の5枚葉を基部から1~2枚採取し、葉を取り除いた葉柄を使用する(図1,2)。
- 窒素栄養診断における葉柄汁硝酸イオン濃度の指標値は、春期1000ppm、夏期300~800ppm、秋期500~1000ppm、冬期1500~1800ppmである(図3,4)。
- 葉柄汁硝酸イオン濃度は培養液濃度に応じた推移を示し、季節によって変動が見られ、冬期で高く推移し、夏期で低く推移する(図3)。
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成果の活用面・留意点 | - 培養液管理は栄養診断結果を目安として作物の状態を観察しながら行う。また、培地内溶液や排液の簡易分析を併用して判断する(培地内硝酸イオン濃度の管理目標:全ステージ500~800ppm)。
- 仕立て方法はアーチング法で、定植後6ヶ月以降に適用する。
- スクリュー式搾汁器、または乳鉢磨砕により汁液を抽出する。
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具体的データ |
図1 |
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図3 |
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予算区分 | 県単 |
研究期間 | 2000~2000 |
研究担当者 | 上山啓一、千葉奈穂子、国井雅美 |
発行年度 | 2000 |
収録データベース | 研究成果情報 |