ネットロウシルクによる編織物の試作と性状

ネットロウシルクによる編織物の試作と性状

タイトルネットロウシルクによる編織物の試作と性状
要約 ネットロウ繰糸機、合撚糸機を利用し、繊度や撚糸程度等の異なるネットロウシルクの繰糸、合撚糸を行うことにより、セーター、ブラウス等の編織物を試作する。これらの試作品の耐洗濯性についての調査では、電気洗濯機による5回以上の水洗い(JIS L-0217 105法)で風合いが損なわれる。
担当機関宮城県蚕業試験場 検定加工班
区分(部会名)東北農業
専門加工利用
研究対象生糸
分類研究
背景・ねらい絹の需要拡大に寄与する新素材生糸の開発は、重要な研究課題である。ネットロウシルクのバルキー性やストレッチ性に富む優れた特性を活かした、風合いや使い勝手の良いネットロウシルク原糸・製品の作出やその取扱いについての知見を得る。
成果の内容・特徴
      
  1. ネットロウシルクの繰糸は繊度200d原糸の繰糸条件(網状形成枠94m/min、繰枠回転速度13m/min、繭9粒付け)で行う。合撚糸は原糸を2~4本合糸しながら27d生糸でカバーリングをS300~S500T/m行い、次に撚糸をS100~S200T/m行う。カバーリングや撚糸の程度による強伸度に大きな差異は認められない(表1)。
      
  2. 精練・染色を後練り・後染めにより行ったオーバーブラウスでは、生地を織る際の毛羽立ちを少なくすることができる。
      
  3. 耐洗濯性について電気洗濯機による水洗い(JIS L-0217 105法)では、(財)日本繊維製品品質技術センター(QTEC)の寸法変化率に関する基準をおおむね満たしている(表2)。しかし、5回洗濯後の外観は織物・編物ともに毛玉が目立ち手触りが硬い感じになる。
成果の活用面・留意点
     
  1. 製品の洗濯については電気洗濯機による水洗いではなく、手洗いやドライクリーニングによる方法について検討するとともに、耐洗濯性を高める加工法等の研究が必要である。
具体的データ
表1
表2
予算区分県単
研究期間2000~2003
研究担当者結城 眞、相澤正樹
発表論文ネットロウシルクによる編織物の試作と性状、東北蚕糸研究報告、25号、p9、2000。
発行年度2000
収録データベース研究成果情報

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