極小粒水稲新品種候補「青系147号」の育成

極小粒水稲新品種候補「青系147号」の育成

タイトル極小粒水稲新品種候補「青系147号」の育成
要約水稲「青系147号」は、育成地では中生に属する粳種である。従来の主食用品種に比べ、千粒重が6割程度の極小粒で、炊飯米は外観と食感に特徴があり、調理飯や玄米食に利用できることから、青森県の認定品種に採用される予定である。
キーワード水稲、青系147号、新形質米、極小粒、認定品種
担当機関青森農試 育種部
連絡先0172-52-4312 / yoichi_kawamura@ags.pref.aomori.jp / yoichi_kawamura@ags.pref.aomori.jp
区分(部会名)東北農業
分類技術、普及
背景・ねらい近年、食生活の変化や、食品の機能性に対する関心の高まり等、消費者のニ-ズが多様化している。そこで、米の新規需要の開拓や、地域の特色ある米作りの素材として、玄米形質や利用法に特徴のある品種の育成を行ってきた。
成果の内容・特徴1.
「青系147号」は、極小粒品種の育成を目標に、1992年に青森県農業試験場において、「H91-33/コシヒカリ」のF1を母、「青系114号」を父として人工交配を行った後代から育成された品種である(表1)。
2.
育成地では、「むつほまれ」に比べて出穂期が1日遅く、成熟期が1日早い、中生の粳種である(表1)。
3.
稈長は「むつほまれ」よりやや長く、穂長は短く、穂数は並の中短稈・中間型である。稈は太く、倒伏抵抗性は「むつほまれ」並に強い。粒着密度は“やや密”で、芒は無く、ふ先色は“褐色”である(表1)。
4.
いもち病抵抗性は、真性抵抗性遺伝子型が“+”と推定され、葉いもちが“強”、穂いもちが“極強”である。障害型耐冷性は“やや強”である。穂発芽性は「むつほまれ」より発芽しにくい“やや難”である。収量性は「むつほまれ」より劣る(表1)。
5.
玄米千粒重は14~15g程度で、玄米は“極小”、形状は“極円”で、玄米品質は“中上”である。タンパク質含量は「むつほまれ」より高く、炊飯米は粒が小さく、やや硬めで粘りが弱く、食味は「むつほまれ」よりやや劣る“中中”である。
成果の活用面・留意点1.
炊飯米の特徴を生かして、ライスサラダやピラフ、チャ-ハン等の調理飯に利用できる。また、極小粒であることから火の通りが良く、玄米を一般の白米に1~2割程度混ぜて炊飯することで手軽に玄米食がとれ、健康志向の素材として期待される。
2.
は種量は、籾千粒重が小さいので、中苗育苗の場合、箱当たり60g(乾籾)とする。
3.
障害型耐冷性は“やや強”であるが、幼穂形成期以降の低温時には深水管理を実施し幼穂の保護に努める。
4.
登熟が早いので、刈遅れないように注意する。
5.
玄米千粒重が小さいので、玄米選別は原則として1.7mmで行う。
具体的データ
図表
予算区分県単
研究期間1992~2002
研究担当者三上泰正、高舘正男、横山裕正、小林渡、舘山元春、前田一春、川村陽一、中堀登示光、小山田善三
発行年度2002
収録データベース研究成果情報

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