冷温高湿貯蔵により蜜入りりんご(ふじ)は2ヶ月間の貯蔵が可能となる

冷温高湿貯蔵により蜜入りりんご(ふじ)は2ヶ月間の貯蔵が可能となる

タイトル冷温高湿貯蔵により蜜入りりんご(ふじ)は2ヶ月間の貯蔵が可能となる
要約保存性が劣る蜜入りりんごの長期貯蔵には、冷温高湿貯蔵が有効である。蜜入りふじは収穫後、-1℃(±0.5℃)・98%R.H.条件下において2ヵ月間貯蔵することが可能となり、強制通風冷蔵と比較して酸度低下を抑制する等の鮮度保持効果が高く、また、蜜褐変等の貯蔵障害を受けにくい。
キーワード蜜入りふじ、冷温高湿、蜜褐変
担当機関岩手農研セ 生産環境部 保鮮流通技術研究室
連絡先0197-68-4425 / h-hirabuchi@pref.iwate.jp / h-hirabuchi@pref.iwate.jp
区分(部会名)東北農業
分類技術、普及
背景・ねらい蜜入りりんごや完熟りんご等は良食味で、消費者における嗜好性も高く、有利販売可能なりんごとなっている。しかし、これらは年次によっては1ヵ月後には酸度低下や蜜褐変の発生等の品質劣化が始まり、長期にわたる出荷が困難となっていた。
そこで、これら食味本位りんごを長期安定出荷するために有効な貯蔵技術を確立し、県産りんごの有利販売体制を構築する。
成果の内容・特徴
  1. 蜜入りりんごや完熟りんご等の長期貯蔵には冷温高湿貯蔵が有効である。
  2. 貯蔵条件は、-1℃±0.5℃、湿度98%R.H.である。
  3. 本技術に適用される果実の条件は、果実重量350g以下で地色指数5程度、蜜入り指数3程度のふじである(図1、2、3、4)。
  4. 貯蔵可能な期間は約2ヵ月である。
  5. 蜜入りの程度は貯蔵に伴い漸減するが、普通冷蔵より抑制される傾向にある(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 2002年産等、収穫時から蜜褐変症状が多い年次では、冷温高湿貯蔵下でも2ヵ月後には10%前後の蜜褐変症状が見られる場合があるため、地色指数は3~4程度とする(図4)。
  2. 350gを超える果実では年次による貯蔵適性の変動が大きい傾向にあるため、長期貯蔵は避けることが望ましい。
  3. 一般の強制通風冷蔵でも、温度制御能力の優れた施設であれば-1~0℃(下限温度-1.5℃)に設定し、シートを被覆することにより、本技術に近い貯蔵性を得られると考えられる。ただし、施設内温度分布及び温度変動幅を把握し、変動の少ない位置に貯蔵する。
具体的データ
図表
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予算区分国(地域基幹)・県
研究期間2000~2004
研究担当者平渕英利
発行年度2004
収録データベース研究成果情報

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