黄体ランクに合わせたhCG投与時期選択による受胎率向上方法

黄体ランクに合わせたhCG投与時期選択による受胎率向上方法

タイトル黄体ランクに合わせたhCG投与時期選択による受胎率向上方法
要約黄体ランクExcellent及びGoodの受卵牛に対し、移植当日に人絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)を投与することで受胎率は向上する。黄体ランクFairに対しては、発情後5~6日または、発情後14日目にhCGを投与することで受胎率が向上する。
キーワード胚移植、受胎率向上、hCG
担当機関青森農林総研畜試 繁殖技術研究部
連絡先0175-64-2231 / shingo-hiraizumi@pref.aomori.lg.jp / shingo-hiraizumi@pref.aomori.lg.jp
区分(部会名)東北農業
分類技術、普及
背景・ねらい胚移植技術における受胎率向上方法の一つとして、hCGの投与が知られている。しかし、受胎率が向上するという報告と、必ずしも向上しないとする報告に二分される。特に、投与時期に関しては様々な報告があるが、効果的な投与時期について明確にされていない。
これらのことから、黄体の状況により効果を示す投与時期が異なるものと推測され、黄体機能の違いにあわせて投与時期を選択することにより受胎率は向上するものと考えられる。
そこで黄体ランク別に、受胎率向上が認められるhCG投与時期を、血中プロジェステロン値と合わせ調べ、hCG投与による黄体機能の向上効果について明らかにすることにより、全国的に強く望まれている受胎率向上に大きく貢献する。
成果の内容・特徴
  1. 黄体ランク、ExcellentおよびGoodの牛に対し発情後7日目すなわち移植と同時にhCG1500単位を投与することにより、発情後14日目以降血中プロジェステロン値が上昇し受胎率は向上した(図1、3)。
  2. 黄体ランクFairの牛に対し、発情後5~6日目または発情後14日目にhCG1500単位を投与することにより、黄体ランクExcellentおよびGoodの場合と同等の受胎率が得られた。血中プロジェステロン値は、受胎率向上の認められなかった発情後7日目投与では発情後14日目に有意な上昇は認められなかったが、発情後5日目の投与では、発情後14日目に血中プロジェステロン値が有意に上昇した(図1、2、3)。
成果の活用面・留意点
  1. フィールドにおける牛の胚移植技術に活用できる。
  2. hCGの反復投与により、抗体が産生されるので連用に注意する。
具体的データ
図1
図2
図3
予算区分国庫・県単
研究期間2001~2003
研究担当者平泉真吾、照井佐知子、松浦淳子、金澤勝昭(青森農林総研畜試)、千田惣浩(秋田畜試)、高田直和(宮城畜試)、坂上信忠(神奈川畜技セ)、三宅晃次(静岡畜試)、億正樹(奈良畜研)、田頭明子(山口畜試)、山崎慎一郎(高知畜試)、梅木英伸(大分畜試)、谷口岳(宮崎畜試)、的場理子(家畜改良セ)、竹之内直樹(東北農研)
発行年度2005
収録データベース研究成果情報

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