霜害を受けたオウトウ小花の結実率および花粉生存率

霜害を受けたオウトウ小花の結実率および花粉生存率

タイトル霜害を受けたオウトウ小花の結実率および花粉生存率
要約発蕾期に霜害を受けたオウトウでは、開花期の小花に、花弁の萎縮、花糸の矮小化、葯の褐変、花柱の伸長不良、変色、萎凋および子房の褐変等の被害が現れる。雌ずいに障害がみられた小花は、人工受粉を実施してもほとんど結実しない。また、雄ずいに障害がみられた小花では、生存花粉量が減少する。
キーワードオウトウ、霜害、結実、花粉
担当機関山形農総研セ(農業生産技術試験場)果樹研究科
連絡先0237-84-4125 / nogishi@pref.yamagata.jp / nogishi@pref.yamagata.jp
区分(部会名)東北農業
分類技術、参考
背景・ねらいオウトウでは発蕾期~開花期の降霜により小花が被害を受け、結実不良になることが多い。平成17年4月18日の降霜時にも、場内のオウトウが被害を受けたが、小花の被害様相や結実率、花粉量等を追跡調査し、今後の事前、事後対策の確立や指導に役立てる。
成果の内容・特徴
  1. 「佐藤錦」、「紅秀峰」の結実
    霜害による開花期の雌ずいの被害は、完全枯死を除き、被害なし(被害程度0)、花柱の伸長不良~水浸状変色(〃1)、花柱の一部褐変(〃2)、花柱の一部萎凋・枯死~子房の褐変(〃3)の4段階に区分できる(図1)。採取花粉による人工受粉を行うと、被害程度0の小花では結実率が高い一方、雌ずいに被害がみられた小花は、被害程度1の「佐藤錦」でわずかに結実した他は、結実がみられない(表1)。
  2. 「ナポレオン」の花粉生存率
    霜害による開花時の雄ずいの被害は、褐変した葯の割合により3段階に区分できる(図2)。花粉量、花粉発芽率は、葯の被害割合が高いほど、得られる花粉量は減少する。花粉発芽率は、被害程度1では83%、被害程度2でも69%と高いが、花粉量に発芽率を乗じた生存花粉量は、被害程度1では39%、被害程度2では12%程度に減少する(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 調査に使用した樹は、場内の「佐藤錦」/アオバザクラ(30年生)、「紅秀峰」/コルト(13年生)および「ナポレオン」/コルト(20年生)である。
  2. 平成17年4月17日~18日早朝の気温は、0度C以下遭遇時間が約5時間、最低気温は-2.1度Cである(場内)。また、4月18日は「佐藤錦」、「ナポレオン」では発芽12日後、「紅秀峰」では発芽14日後にあたる。
具体的データ
図1
表1
図2
表2
予算区分県単
研究期間2005~2005
研究担当者工藤信、佐々木恵美、松田成美
発行年度2005
収録データベース研究成果情報

研究成果情報アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat