液状コンポスト(乳牛)の成分特性及び簡易全窒素推定

液状コンポスト(乳牛)の成分特性及び簡易全窒素推定

タイトル液状コンポスト(乳牛)の成分特性及び簡易全窒素推定
要約液状コンポストの全窒素は、平均0.27%で約64%がアンモニア態窒素として存在する。全窒素はEC、乾物率から推定でき、アンモニア試験紙を用いた簡易推定も可能である。
担当機関岩手農研セ 県北農業研 営農技術研究室
連絡先0197-68-4423 / CE0008@pref.iwate.jp / CE0008@pref.iwate.jp
区分(部会名)東北農業
分類技術、参考
背景・ねらい岩手県内において、乳牛の排泄物を固液分離後、その液分をばっ気処理により、好気発酵をさせて利用する施設が建設された。しかし、貯留槽が無蓋であることから、降雨による希釈があると考えられた。そこで、産出される液分(以下液状コンポストと呼ぶ)の成分特性と簡易全窒素推定を明らかにした。
成果の内容・特徴
  1. 成分含有率の平均値はT-N(%)=0.27、T-P2O5(%)=0.18、T-K2O(%)=0.34、乾物率(%,100-水分%)=3.4である。全窒素のうち64%程度がアンモニア態窒素、残りは有機態窒素として存在している。有機態画分のC/N比は10程度である。貯留槽が開放であることから、雨水の影響を受け成分の変動がある。(表1)
  2. 土壌中の無機態窒素量は、液状コンポストでは施用時から、鶏ふんと比較して高く推移する。(図1)
  3. EC及び乾物率から以下の推定式によって全窒素の推定ができる。(図2)
    T-N(%)=0.022×EC(mS/cm)+0.043×乾物率(%)-0.07284 (R2=0.90)
  4. アンモニア試験紙による分析では精度が落ちるが、特別な機器を必要とせず、現場で簡易に利用することができ、おおよその全窒素を推定することが可能である。(図3)
    T-N(%)=0.006×アンモニア試験紙数値(mg/L)+0.089 (R2=0.79)
成果の活用面・留意点
  1. 本成果は、岩手県奥中山地域における搾乳牛30頭規模の液状コンポスト調整プラントについて行ったものである。
  2. 簡易推定に当たっては、ECは液状コンポストの原液をECメーターで直接測定した。アンモニア試験紙は、メルコクァントシリーズ アンモニウム分析用試験紙(10-30-60-100-200-400mg/L 100枚入 6,500円)で原液の100倍希釈液用い、試験紙の所定の様式で測定した。乾物率は、105度C、24時間で乾燥後、秤量した。
具体的データ
表1
図1
図2
図3
予算区分県単
研究期間2002~2004
研究担当者松浦 拓也
発表論文松浦ら(2005)東北農業研究58:105-106
発行年度2005
収録データベース研究成果情報

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