ノンパラメトリックDVR法によるリンドウ‘ふくしまかれん’の開花予測

ノンパラメトリックDVR法によるリンドウ‘ふくしまかれん’の開花予測

タイトルノンパラメトリックDVR法によるリンドウ‘ふくしまかれん’の開花予測
要約リンドウ‘ふくしまかれん’の開花日は、日平均気温を予測変数にしてノンパラメトリックDVR法を用いることで腋芽発生(開花約140日前)から予測ができる。また‘ふくしまかれん’は日平均気温21℃で生育速度が最大となり、生育はその前後に抑制される。
キーワードリンドウ、開花予測、ノンパラメトリックDVR、腋芽発生
担当機関福島農試 会津地域研究支場 野菜花き研究室
連絡先0242-82-4417 / nousi.aizu@pref.fukushima.jp / nousi.aizu@pref.fukushima.jp
区分(部会名)東北農業
分類科学、参考
背景・ねらいリンドウ‘ふくしまかれん’の生育診断に基づいた開花予測技術を確立するため、ノンパラメトリックDVR法を用いて日平均気温を気象要因とする一次元の発育速度モデルについて検討する。
成果の内容・特徴
  1. ‘ふくしまかれん’は開花約140日前の草丈20~30cm頃から8~9節を中心に腋芽発生が見られる(写真1)。その腋芽発生を外観的判断基準として、腋芽発生日(全体の50%に達した日)を開花予測の起点に用いる。
  2. 日平均気温を予測変数として開花日(10%開花)を推定するために、ノンパラメトリック生長予測プログラム(竹澤邦夫、金野隆光、田村良文)を用いて一次元解析ならびにCross-validation法による平滑化パラメータ(λ)の最適化を行ない、得られたλ(=23250)を用いてDVR関数を算出する(図1)。
  3. DVR関数の線グラフから、‘ふくしまかれん’は日平均気温21度Cで発育速度が最大となり、生育はその前後に抑制されることがわかる(図1)。
  4. 予測誤差は-6~+5日、予測精度は±3.3日で実測値(腋芽発生~開花日の日数)の標準偏差より小さい値となったので予測の意味を持つと判断できる(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 開花日の求め方:堀江ら(1986)に従い、発育指数(DVI)を腋芽発生日が0、開花日が1となるような関数とすると、DVIは毎日の平均気温(T)に対応するDVR値(表2)の積算で表せる。そして開花日に1となるDVR(T)が得られれば開花日を予測することが可能となる。
  2. DVR関数から導かれた最適温度(21度C)は、栽培管理上の指標となる。
  3. 今回の発育速度モデルは他の品種には適用できない。
具体的データ
表1
図1
写真1
予算区分県単
研究期間1999~2005
研究担当者江川孝二、室谷朝子、菅野 清、佐藤正武
発行年度2005
収録データベース研究成果情報

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