リンゴ「ふじ」には外部裂果発生の少ない着色系統がある

リンゴ「ふじ」には外部裂果発生の少ない着色系統がある

タイトルリンゴ「ふじ」には外部裂果発生の少ない着色系統がある
要約財団法人青森県りんご協会で選抜したリンゴ「ふじ」の着色系統(以下、協会選抜)の外部裂果の発生率は、長ふ6号や三島系より低く、裂果しづらい系統が存在する。
キーワードリンゴ、ふじ、系統、外部裂果、つる割れ
担当機関青森農林総研 りんご試 栽培部
連絡先0172-52-2331 / ringoshi@pref.aomori.lg.jp / ringoshi@pref.aomori.lg.jp
区分(部会名)東北農業
分類研究、参考
背景・ねらいリンゴ「ふじ」は、外観、味、貯蔵性等に極めて優れ、我が国のリンゴ生産量の約半分を占める最重要品種であるが、年により外部裂果(つる割れ)が多発することがあり、リンゴ産業全体に及ぼす悪影響が極めて大きいことから、外部裂果の発生防止対策の確立が強く求められている。
そのような中で、協会選抜は他の着色系統の長ふ6号や三島系より外部裂果が少ないという生産現場からの情報を得たので、これら系統の外部裂果発生の系統間の差異を確認し、外部裂果発生の要因解明と防止対策確立のために役立てる。
成果の内容・特徴
  1. 同一園地における4か年の外部裂果発生率は、協会選抜が長ふ6号より明らかに低い傾向にある(図1)。
  2. 外部裂果の発生の少ない年(2006年)や少ない園地では、系統による差は小さいが、発生のやや多い年(2005年)や多い園地では、協会選抜が長ふ6号や三島系より少ない(図2)。
  3. 裂開幅3mm以上に大きく裂開した果実の割合は、協会選抜が長ふ6号や三島系より少ない(図1、2)。
成果の活用面・留意点
  1. 「ふじ」の外部裂果発生の系統間差異については、協会選抜、長ふ6号、三島系以外の着色系統においては未調査であるが、発生が少ない系統が存在するという知見は外部裂果の発生機構を解明する上で活用できる。
  2. 協会選抜の来歴については、青森県弘前市の蒔苗博英氏が1980年に「ふじ」の着色系統長ふ6号から発見した枝変わりである。
  3. 協会選抜の果実品質や熟度の進みは、他系統の「ふじ」と大きな差はないが、本系統は着色において縞が不明瞭という普及上の難点がある。
具体的データ
表1
図1
図2
予算区分県単
研究期間2002~2006
研究担当者外崎武範、葛西 智、工藤 智、蒔苗博英(青森県りんご協会)、秋田奈津子
発表論文工藤ら(2006)東北農業研究第59号:159-160.
発行年度2006
収録データベース研究成果情報

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