チョロギのウイルスフリー化による増収効果

チョロギのウイルスフリー化による増収効果

タイトルチョロギのウイルスフリー化による増収効果
要約チョロギのモザイク症状の病原は2種のウイルスである。茎頂培養により作出したウイルスフリー株は顕著な増収効果を示す。
キーワードウイルス、ウイルスフリー、茎頂培養、増収効果、チョロギ、モザイク症状
担当機関秋田農技セ農試 生産環境部
連絡先018-881-3330 / akomachi@mail2.pref.akita.jp / akomachi@mail2.pref.akita.jp
区分(部会名)東北農業
分類研究、参考
背景・ねらいチョロギは秋田県雄勝地域の特産作目である。しかし、ほとんどの株がモザイク症状を呈して生育が劣ってきており、病原の特定と無病株への更新の要望があった。
そこで、チョロギの茎頂培養の条件を明らかにしてウイルスフリー化を図る。また、現地圃場でウイルスフリー株の生育・収量を調査して、系統選抜を行う。
成果の内容・特徴
  1. チョロギのモザイク症状(図1)の病原はファバウイルスの一種とチョロギモザイクウイルス(ChAMV)である。
  2. 各ウイルスを検出するために設計したプライマーを用いた遺伝子診断(RT-PCR)法(山本ら、2005)によりウイルス検定ができる(図2)。
  3. 1茎頂から多数の茎葉が得られ、変異の可能性が少ないとされている多芽体を誘導するには、茎頂をベンジルアデニン(0.5mg/L)添加MS培地で培養する(表1)。
  4. 順化苗についてRT-PCR法による検定を行い、ウイルスフリーを確認する(図2)。
  5. ウイルスフリー化された3株(系統)は地上部の生育が良く、1.5~2.5倍増収する(表2)。選抜したC系統は収量が最も良い。
成果の活用面・留意点
  1. 茎頂を0.5mm程度で切り出したところフリー化率が低かったので、より小さく切り出す必要がある。
  2. 現地慣行の栽培では一作で100%再感染し、再感染株(2作目)の収量は劣るので、ウイルスフリー株を生産農家に毎年供給する必要がある。
  3. ウイルス再感染を抑制するために、伝染源となる野良いもや感染株を除去し、媒介虫であるアブラムシ防除を行う。
具体的データ
図1
図2
表1
表2
予算区分県単
研究期間2001~2005
研究担当者佐藤 玄(秋田県病害虫防除所)、山本英樹、深谷富夫、浅利幸男、藤 晋一(秋田県大)
発表論文Fuji et al. (2003) Arch. Virol. 148 (11): 2249-2255山本ら (2005) 園学雑 73 (1): 82-84
発行年度2006
収録データベース研究成果情報

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