ホールクロップサイレージ用稲にノビエが多く混入した場合の刈取時期

ホールクロップサイレージ用稲にノビエが多く混入した場合の刈取時期

タイトルホールクロップサイレージ用稲にノビエが多く混入した場合の刈取時期
要約ホールクロップサイレージ用稲にノビエが多く混入した場合、発酵粗飼料原料(稲+ノビエ)の水分含量は高くなるが、刈取時期を遅らせることにより水分が低下し良好な発酵品質を確保できるため、刈取時期は稲黄化籾割合を目安として判断できる。
キーワードホールクロップサイレージ用稲、ノビエ、刈取時期、発酵品質
担当機関岩手農研セ 畜産研 飼料生産研究室
岩手農研セ 農産部 水田作研究室
連絡先0197-68-4412
区分(部会名)東北農業
分類技術、参考
背景・ねらい飼料用稲の栽培では、使用可能な水田除草剤が限られており、ホールクロップサイレージとして利用する際には、ノビエ等雑草が多く混入した場合の発酵品質への影響が懸念される。そのため、雑草が混入した場合の良質な発酵品質を確保できる刈取時期を明らかにする必要がある。
成果の内容・特徴
  1. ホールクロップサイレージ用稲の栽培でノビエが混入した場合、稲体とノビエの水分は稲黄化籾割合と相関関係にあり、ノビエは稲体より15~20%程度水分が高い(図1)
  2. ノビエの混入が多い場合でも、混入量に関わらず発酵粗飼料原料(稲+ノビエ)の水分60%程度以下でV2-SCORE が80 以上となり、良好な発酵品質を確保することができる(図2)。
  3. ノビエの混入割合と稲黄化籾割合に応じた発酵粗飼料原料(稲+ノビエ)の水分から、ホールクロップサイレージ用稲の刈取時期の目安を判断できる(表1)。
  4. 稲とノビエをあわせた収穫物(生重)および乾物重は、ノビエの混入割合が約40%程度までは大きな低下は認められないが、混入割合が60%を超える場合は乾物重の低下が認められる(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 本試験では中生もち品種「もち美人」を使用した。
  2. 本成果は、基本的な雑草防除を行うことを前提としているがノビエが多く残草した場合に活用可能であり、ノビエ以外の雑草が混入した場合については未検討である。
  3. 稲発酵粗飼料は、ダイレクトカット方式の収穫体系で、乳酸菌(畜草1号)を添加したサイレージ調製を想定した。
  4. ノビエの混入量が多く、刈取時期を遅らせた場合、完熟期の稲発酵粗飼料は籾消化率が低下するため、高栄養を必要とする泌乳牛に給与する際には注意が必要である。
具体的データ
図1
図2
表1
図3
予算区分国庫委託(えさプロ)
研究期間2006~2007
研究担当者及川あや、尾張利行、平久保友美、日影勝幸、高橋政夫 
発行年度2007
収録データベース研究成果情報

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