チャやツバキにも応用できる珪藻土を用いた植物DNAの迅速単離法

チャやツバキにも応用できる珪藻土を用いた植物DNAの迅速単離法

タイトルチャやツバキにも応用できる珪藻土を用いた植物DNAの迅速単離法
要約珪藻土とスピンフィルターを用いて、フェノールやクロロフォルムを使わずに各種の植物から比較的高品質のDNAを短時間で抽出することができる。この方法はチャやツバキ等のDNAの抽出が困難な植物からの抽出にも使用できる。
キーワードDNA抽出、珪藻土、スピンフィルター、フェノール、クロロフォルム、チャ
担当機関(独)農業技術研究機構 野菜茶業研究所 茶業研究部 育種素材開発チーム
連絡先0993-76-2126
区分(部会名)野菜茶業
分類科学、普及
背景・ねらいDNAマーカーによる選抜の実用化のためにはDNA抽出作業を含むマーカー検出作業の効率化が不可欠である。イネ等で行われている極めて簡易なDNA抽出方法ではチャでは実用に耐え得る品質のDNAが得られない。また、ツバキ等の一部の木本性植物では、CTAB法等の一般的な方法ではDNA抽出が困難である。これはポリフェノールや多糖類等を多量に含むためと考えられる。珪藻土とスピンフィルターを用いて短時間で高品質のプラスミドDNAをバクテリアから抽出する方法が開発されている。珪藻土とスピンフィルターを用いて植物材料から短時間でマーカー検出に耐え得る品質のDNAを抽出できる方法を開発する。
成果の内容・特徴1.
破砕した植物組織をSDS等を含む緩衝液に懸濁・抽出の後、遠心にて粗抽出液を得、酢酸カリウム等による除タンパクの後、スピンフィルター上に移してカオトロピックイオンを含む溶液を加えて混和する。これに珪藻土を懸濁してDNAを吸着させ、スピンフィルターの遠心にてエタノールを含む緩衝液を用いて洗浄の後、DNA用緩衝液で溶出する(表1、図1)。この方法により、チャ葉から比較的高品質のDNAを短時間で抽出できる。
2.
抽出されたDNAはPCRによるDNA多型の検出やLong-PCR、制限酵素による消化、その後のアダプターの連結等に問題なく使用することができる。
成果の活用面・留意点1.
DNA抽出が困難な植物を含む多くの植物種からのDNA抽出に利用できる(表2)。
2.
この方法はオランダイチゴ、イヌマキ、フェイジョア、キウイフルーツには適用できない。
具体的データ
図表
図表
予算区分交付金、DNAマーカー
研究期間1998~2003
研究担当者田中淳一
発表論文1) 田中(2000)育種学研究2(別2):84
2) 田中(2001)茶研報92(別):42-43
発行年度2001
収録データベース研究成果情報

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