ラップマシーンによる耐天候型半乾草収穫調製技術

ラップマシーンによる耐天候型半乾草収穫調製技術

タイトルラップマシーンによる耐天候型半乾草収穫調製技術
担当機関岩手県畜産試験場 飼料機械部 草地部
区分(部会名)畜産
区分(部会名)東北農業
成果の内容・特徴
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    1. 最近開発されたラップマシーン(ロールラッパー)は不順天候下での作業対応が
      容易で、ロールベーラと組作業を行うことにより、牧草の半乾草収穫調製は省力的で、
      高品質のものが大量に調製でき、流通飼料としても利用可能である。
    2. 牧草水分60%以下で調製が可能で、集草からロール(梱包)・ラップ(密封)まで、
      ha当り約140分と省力的で、しかもワンマンオペレーションができるというメリットが
      ある。特に貯蔵施設は不要で、畜舎への運搬は給与するときまでに行えばよい。
    3. 半乾草サイレージの品質:ラップサイレージは梱包後早期密封されるため、
      良好なサイレージ発酵をし、芳香に富んだ嗜好性の高い品質となる。特に、半乾草での
      収穫調製の必要なアルファルファ混播牧草には最適の調製法である。
    4. 生産コスト:ラップサイレージの生産コストは乾物換算で1kg当り25円程度の
      低コスト生産が可能である。
    5. 圃場条件等によっては、機種により作業性が異なるので、機種選定にあたって
      配慮する必要がある。
    表1. ラップマシーン体系作業能率
    表2. 水分レベル別アルファルファラップサイレージの品質
    表3. 体系別生産費の比較
    表4. ラップマシーンのタイプ別比較
  2. 技術・情報の適用効果
    1. 牧草は梅雨や、やませ等、天候不順で良質の乾草調製が困難であることが、低収の
      理由の主体をなしている。仕上がり乾草にこだわらず、半乾草での収穫が可能なこの
      体系では天候対応が容易となり、収穫調製面積・作業能率とも倍増し、良質均一な
      半乾草サイレージが大量に生産でき、牧草の適期刈が可能となり、草地の生産性が
      高まる。
    2. 荷姿が密封状態にあり、ハンドリングによる品質の変化がないので、流通飼料
      としても利用できる。
  3. 適用の範囲
    東北地域
  4. 普及指導上の留意点
    1. 貯蔵は野外でも良いが水気の無い所にし、ある程度広い場所を必要とするので場所を
      確保しておくこと。
    2. 万一ラップフィルムに穴が開いた場合は補修・再密封を励行し、鳥の害が予想される
      場所では、防鳥ネット等で防護すること。
    3. ラップサイレージを集積する場合、内部温度の上昇を防止するために、遮光性のある
      被覆資材を使用し、ベールは縦積とし(蓄積熱の放散のためには、俵積よりも縦積
      の方が有利である)、三段以上は積まないこと。

具体的データ
表1. ラップマシーン体系作業能率
表2. 水分レベル別アルファルファラップサイレージの品質
表3. 体系別生産費の比較
表4. ラップマシーンのタイプ別比較
予算区分県単
研究期間1989~1990
発行年度1989
収録データベース研究成果情報

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