農業指導者の認知構造分析法

農業指導者の認知構造分析法

タイトル農業指導者の認知構造分析法
担当機関東北農業試験場 農村計画部 地域計画研究室
区分(部会名)東北農業
成果の内容・特徴
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    本成果は、認知構造図分析を援用して農業指導者の意識構造を分析することによって、
    地域の農業問題構造の把握、地域活性化方策の効果の波及過程を総合的に把握できる
    ことを実証的に明らかにしたものである。具体的には、岩手県遠野市の市議会の
    議事録に収録された農業問題に関する論議の内容の認知構造図分析により、農業指導者
    である市当局は遠野市農業の問題構造ならびに地域活性化方策に関してどのような
    考え方を持っているかを総合的に把握した
    (図1)。
    1. 地域活性化方策に関する農業指導者の考え方はかなり複雑であるが、認知構造図分析
      を用いることによって、農業指導者の意識構造の特徴ならびに地域活性化方策の効果の
      波及過程を総合的に解明することができた。
    2. 市町村議会の議事録は、地域の農業指導者の認知構造を把握するためのデータソース
      としてきわめて有効であった。
    3. 実証分析の結果として、現在の遠野市の農業を再編していくうえで最も重要なのは、
      零細な水稲の生産システムを再編することであり、そのためには集落機能の活性化を
      実現して農地の流動化を促進するとともに、農作業の受委託や借地を一般化して
      効率的な生産単位を持った大規模農家、生産組織を育成することが重要であると
      指導者は考えていることが明らかになった。
    4. 借地や農作業の受委託によって、零細な稲作生産労働から開放された多くの農業労働力
      を有効に活用して地域農業の活性化を実現するためには、野菜、畜産、林業の振興が
      重要であると農業指導者は認識している。
    5. この分析を通じて、農業・農村の活性化を実現するためには、組織づくり、人づくり、
      マーケッティングなどソフトな政策を基本にすえながら、それに生産・生活基盤の
      整備を組み合わせていくことがきわめて重要である、と農業指導者は考えていることが
      明らかになった。
  2. 技術・情報の適用効果
    認知構造図分析を活用して農業指導者の地域活性化方策に関する意識構造を分析する
    ことによって、効果的な地域施策の展開方向に関する情報を獲得することができる。
  3. 適用の範囲
    特に限定はない
  4. 普及指導上の留意点
    なし

具体的データ
図1
予算区分経常
研究期間1988~1992
発行年度1990
収録データベース研究成果情報

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