水稲品種「つがるおとめ」の籾数予測と適正籾数

水稲品種「つがるおとめ」の籾数予測と適正籾数

タイトル水稲品種「つがるおとめ」の籾数予測と適正籾数
担当機関青森県農業試験場 稲作部
区分(部会名)東北農業
成果の内容・特徴
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    青森県の良食味品種「つがるおとめ」は、作付け主力品種「むつほまれ」等に比べ、
    籾数が着きやすく、品質も低下しやすい。追肥の要否や追肥量等を判断するため、
    追肥時(幼形期)における籾数の簡易予測法と適正籾数について検討した。
    1. 籾数の予測方法
      全量基肥(無追肥)条件下における、幼穂形成期の草丈×平方メートル当たり茎数
      (以下生育量と呼ぶ)と平方メートル当たり籾数との間には密接な相関関係がみられ
      るので(図-1)、これを利用して下記のように籾数
      を予測する。
      1. 予測時期(生育調査時期):幼穂形成期
      2. 中庸な20株の草丈と茎数(平方メートル当たりに換算)を調査し、これを掛け合わせた値
        (生育量)をXとして、次の回帰式に代入すると、予測籾数が算出される
        (表-1)。
        Y = 0.9436X + 832 但し、Y:平方メートル当たり籾数
      3. 予測された籾数は、無追肥条件下の予測値であるので、適正籾数以下と予測された
        場合は、幼穂形成期の表層追肥を実施し、適正籾数以上と予測された場合は、
        減数分裂期の追肥に切り替えるか、追肥を中止する。
      4. 追肥後の籾数増加率は、窒素0.2~0.3kg/a追肥で10~20%
        (表-2)であるので、これを参考にして追肥量や
        追肥時期等を決定する。
    2. 適正籾数の策定
      1. 籾数と収量との関係は、平方メートル当たり籾数が37,000~38,000粒で
        最高収量となり、これ以上では収量は停滞ないしは
        漸減している(図-2)。
      2. 籾数と登熟歩合との関係は、年次によって若干異なるが、登熟不良年においても
        75~80%の登熟歩合を確保できることを想定すると、その限界籾数は平方メートル
        当たり35,000~37,000粒程度である(図-3)。
      3. 籾数と検査等級との関係は、年次間差が大きいが、概ね籾数が少ない条件下で
        等級が向上している。
      4. 以上のことから、適正籾数は平方メートル当たり35,000~37,000粒とした。
        このときの期待収量は、65kg/a前後と予想される。
  2. 技術・情報の適用効果
    「つがるおとめ」の追肥要否判定が容易となる。
  3. 適用の範囲
    青森県津軽中央地帯
  4. 普及指導上の留意点
    予測式は幼穂形成期のみ有効で、他のステージには利用できない。

具体的データ
図-1
表-1
表-2
図-2
図-3
予算区分県単
研究期間1990~1991
発行年度1991
収録データベース研究成果情報

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