草地化等の新技術を組み入れた汎用性の高い小規模移動放牧マニュアル

草地化等の新技術を組み入れた汎用性の高い小規模移動放牧マニュアル

タイトル草地化等の新技術を組み入れた汎用性の高い小規模移動放牧マニュアル
要約既存の小規模移動放牧マニュアル等の残された問題点を解決するQ&A方式のマニュアルであり、とくに耕作放棄地を草地化し放牧活用するとともに、水田なども含めた様々な草資源を組み合わせた周年屋外飼養の推進に活用できる。
キーワード小規模移動放牧、耕作放棄地、放牧草地化、水田、周年放牧
担当機関(独)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所 放牧管理研究チーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所 山地畜産研究チーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所 資源循環・溶脱低減研究草地サブチーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業総合研究センター 関東飼料イネ研究チーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター 寒冷地飼料資源研究チーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 近畿中国四国農業研究センター 粗飼料多給型高品質牛肉研究チーム
北海道上川農試 天北支場
茨城県畜セ 肉研
岡山県農水総セ 畜研
徳島県農水総技支セ 畜研
麻布大 獣医
連絡先029-838-8611
区分(部会名)畜産草地
分類行政、技術、普及
背景・ねらい全国の耕作放棄地の増加する中で、その解消に向けた様々な取り組みがなされており、とくに景観改善効果も高い放牧活用に対する期待は大きい。小規模移動放牧技術により、耕作放棄地や水田を活用した放牧も普及しつつあるが、転作田草地化技術の未開発や短い放牧期間等が普及の障害となっている。小規模移動放牧の拡大には、これらの問題点の解決が望まれる。

そこで、小規模移動放牧による耕作放棄地解消に向けて、転作田において牧草を定着させる草地管理技術、耕作放棄地と水田の組み合わせ、周年屋外飼養が可能な技術等を開発し、それらを既存マニュアルに組み入れた新しい小規模移動放牧マニュアルを作成する。
成果の内容・特徴
  1. 本マニュアルは、転作田への牧草導入法、冬季放牧法、水田放牧活用法等の小規模移動放牧に取り組む際に直面する問題点(図1)に関する研究成果を主体に既往の知見も織り交ぜて解説したQ&A方式のマニュアルである。以下にマニュアルに掲載されている成果の一部を示す。
  2. 耕作放棄地や水田等へ牧草導入した場合の牧養力を、放牧予定地の地理情報と導入予定牧草種から推定する方法が記載されている(図2)。
  3. 牧草を導入して草地化する方法として、耕作放棄地のシバ草地化(図3)および転作田等への耐湿性牧草導入法が記載されている。
  4. 周年屋外飼養法については、耕作放棄地放牧だけでなく、ヒコバエや飼料イネの立毛放牧(図4)に飼料イネWCS現地給与等を組み合わせる方法が記載されている。
  5. 他に、水田や飼料畑の裏作にイタリアンライグラス等の飼料作物を導入する冬季放牧活用法などの記載がある。
成果の活用面・留意点
  1. 小規模移動放牧を新たに取り組む地域、あるいは既取り組み地域においても既存技術の点検および見直しを行う上で、指導・普及にあたる都府県行政普及部局関係者が活用できる。また放牧に意欲的な生産者による利用も可能である。
  2. 本マニュアルは、畜産草地研究所技術レポートとして刊行するとともに、Web上で公開する
    (http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/pamphlet/tech-pamph/028428.html)。
  3. 本マニュアルでは、主に肉用繁殖牛の放牧を対象としている。
具体的データ
図1
図2
図3
図4
予算区分基盤
予算区分委託プロ(えさ)
研究期間2006~2010
研究担当者山本嘉人、平野 清、深澤 充、石崎 宏、手島茂樹、北川美弥、佐々木寛幸、千田雅之、江波戸宗大、池田堅太郎、堤 道生、小林英和、新宮裕子(北海道上川農試)、谷田部隆(茨城畜セ)、長尾伸一郎(岡山農水総セ)、木曽田繁(岡山農水総セ)、大石克己(徳島農水総技支セ)、植竹勝治(麻布大)
発表論文1)堤ら(2009)日草誌、55(3):242-245
2)山本ら(2008)日草誌、54(1):7-11
3)北川ら(2008)日草誌、53(4):266-269
発行年度2010
収録データベース研究成果情報

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