サイレージ用トウモロコシ一代雑種の新親品種自殖系統「Ho112」

サイレージ用トウモロコシ一代雑種の新親品種自殖系統「Ho112」

タイトルサイレージ用トウモロコシ一代雑種の新親品種自殖系統「Ho112」
要約サイレージ用トウモロコシの親自殖系統「Ho112」(エイチオーヒャクジュウニ)は、中生のデント種で、すす紋病抵抗性が強く、組合せ能力が高く、採種性に優れる。一代雑種品種の親系統として利用できる。
キーワードトウモロコシ、自殖系統、デント、すす紋病、飼料作物育種
担当機関(独)農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター 寒地飼料作物育種研究チーム
連絡先011-857-9260 / seika-narch@naro.affrc.go.jp / seika-narch@naro.affrc.go.jp
区分(部会名)畜産草地
区分(部会名)北海道農業
専門畜産草地
分類研究、普及
背景・ねらいわが国の栽培環境への適応性の高いトウモロコシの優良F1品種を育成するためには、優秀な親自殖系統の育成が不可欠である。生育期間中の積算気温が制約される北海道では地域ごとに黄熟期刈りの可能な熟期別の優良品種が必要であり、重要病害のすす紋病に対する抵抗性や耐倒伏性に優れ、かつ採種性の高い系統が求められている。そこで、これらの特性に優れる中生のデント種自殖系統を育成する。
成果の内容・特徴
  1. DK405/(Ho72/Ho40)を母材とし、病害抵抗性、耐倒伏性、雌穂特性などにより選抜、育成した自殖系統である(図1)。
  2. 早晩性は“中生”に属する(表1)。
  3. 初期生育は“良”~“極良”、稈長および着雌穂高はやや高く、稈径は太い(表1)。雄穂長は約26cmとやや短く、枝梗数は約11と平均的である。雌穂は粒列数が平均15.0列で(表1)、先端円錐型である。子実は黄橙色で方形である。
  4. 採種性は、放任受粉下での採種量が実収量で64.4kg/a、F1採種栽培での種子親としての利用を想定した雌雄畦比3:1換算で48.3kg/a と高い。花粉飛散程度は“中”である(表1)。
  5. すす紋病抵抗性は“極強”、ごま葉枯病抵抗性は“中”である。黒穂病抵抗性は“やや弱”で、耐倒伏性は“やや強”である(表2)。
  6. 本系統を片親とする単交雑F1組合せの平均乾物収量は、同熟期の普及品種に近い水準にあり、組合せ能力は高い(表3)。本系統を種子親に用いて育成された単交雑F1系統「北交70号」は、普及品種「ブリザック」並の熟期で、「ブリザック」と比較して乾物収量は同程度で、すす紋病抵抗性と初期生育に優れる(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. サイレージ用トウモロコシF1品種の親系統として利用できる。
具体的データ
表1
表2
図1
表3
予算区分基盤
研究期間1998
2000~2010
研究担当者濃沼圭一、伊東栄作、斎藤修平、三浦康男、佐藤 尚、三木一嘉、榎 宏征
発行年度2010
収録データベース研究成果情報

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