外洋変動を反映させた沿岸流動・低次生態系モデルの開発

外洋変動を反映させた沿岸流動・低次生態系モデルの開発

タイトル外洋変動を反映させた沿岸流動・低次生態系モデルの開発
要約沿岸域の生産構造の基礎をなす流動を評価・予測するには、外洋の流動モデルに加えて、より高分解能で、気象・河川等情報及びこれらに伴う物理現象の組み込みが必要になる。本課題では外洋との相互干渉を考慮しつつ、外洋影響、河川水影響が複雑に絡み合い、干潟等のある半閉鎖性海域である瀬戸内海全域を対象として、より高分解能で高精度な流動モデルの開発を行った。
担当機関(独)水産総合研究センター 水産工学研究所 水産土木工学部 水産基盤グループ
連絡先0479-44-5939
区分(部会名)水産
専門水産土木
研究対象海洋生態系
分類研究
背景・ねらい沿岸域は多様性に富み、生産性が高く、漁業生産上重要な領域である。多様な生態系の形成において、基本的で重要な環境条件として、流動が上げられる。地形が複雑であること、河川による陸水・土砂流入があること、波浪の影響が強いこと、外洋からの影響があることから、沿岸域の流動は複雑である。また、干潟などの干潮部を有していることも特徴の一つである。従って、沿岸域の生産構造の基礎をなす流動を評価・予測するには、外洋の流動モデルに加えて、より高分解能で、気象・河川等情報及びこれらに伴う物理現象の組み込みが必要になる。本課題では外洋との相互干渉を考慮しつつ、外洋影響、河川水影響が複雑に絡み合い、干潟等のある半閉鎖性海域である瀬戸内海全域を対象として、より高分解能で高精度な流動モデルの開発を行った。
成果の内容・特徴
  1. 瀬戸内海全域での流動モデル開発・改良:当研究所でPOMを基本として開発してきた流動・低次生産モデルを利用し、外洋影響等諸条件をシステマチックに入力し、準リアルタイムの計算が可能となる実用的なモデル構築を行った。
  2. 沿岸部シミュレーションの高分解能・高精度化:複雑な島嶼部、海峡部や干潟上の流れ、水質変動を評価するために、高分解能・高精度化を行った。手法としては、瀬戸内海全領域モデルをベースに上記領域でより精度、分解能の高い結果をうるために多重ネスティング(2WAY)を用いた。干潟などの冠水・干出も考慮出来るモデルを開発した。
成果の活用面・留意点本数値モデルを、貧酸素水塊の発達など沿岸域の水質環境の実態把握や予測、漁礁や増殖礁の適正配置、効率的な種苗放流などに利用することができる。
具体的データ
図1
図2
図3
図4
予算区分交付金プロジェクト研究
研究期間2008~2010
研究担当者中山哲嚴、八木 宏
発表論文1)中山哲嚴,八木宏,藤井良昭,伊藤靖,三浦浩,安信秀樹,杉野博之,山田達夫、瀬戸内海全域を対象とした流動・低次生産モデルの開発及びマコガレイ幼稚仔分散過程への適用、土木学会論文集B2 (海岸工学),第65巻,pp.1126-1130. (2009)
2)杉松宏一,中山哲嚴,八木 宏(他3名,2番目):数値モデルにおける瀬戸内海へ進入する外洋性水塊の再現性,土木学会論文集B2,Vol.67,2011(印刷中,査読有)
発行年度2011
オリジナルURLhttp://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=3385&YEAR=2011
収録データベース研究成果情報

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