仙台湾アカガイの資源状況と管理手法の検討

仙台湾アカガイの資源状況と管理手法の検討

タイトル仙台湾アカガイの資源状況と管理手法の検討
要約本研究では、仙台湾におけるアカガイ資源の生態、分布状況、漁獲実態、遺伝的多様性等を明らかにし、これらデータに基づいた新たな管理方策を提言した。
担当機関宮城県水産技術総合センター 環境資源部
連絡先0225-24-0139
区分(部会名)水産
専門資源管理
研究対象貝類
分類研究
背景・ねらい仙台湾のアカガイは収益性が高く、仙台湾の代表的な漁獲対象種となっているが、乱獲等の影響で近年は漁獲量が大きく減少していた。このような背景から、本研究では、仙台湾アカガイの資源状況や漁獲実態を明らかにし、資源回復に向けたシナリオと管理方策を提言することで仙台湾のアカガイ漁業復興に資することを目的とした。
成果の内容・特徴
  1. 近年の漁獲動向から仙台湾のアカガイは低位水準、横ばい傾向にあると判断された。
  2. 仙台湾アカガイの資源特性値として、全減少係数(Z)1.47、自然死亡係数(M)0.18、漁獲死亡係数(F)1.29、成長式がSL(mm)=107[1-exp{-0.1736(t(令)+0.708)}]、殻長・体重関係式がW(g)=0.0006725×SL(mm)^2.77、加入時期3令を得た。
  3. 仙台湾におけるアカガイ漁場の分布密度を求め、水深15~25m付近で高いことを示した。
  4. 仙台湾のアカガイはゲノムDNAマーカー解析により、1つの集団とみなせることを明らかにした。
  5. アカガイ漁業の安定化に向けたシナリオとして、仙台湾全体で年間漁獲量100t、漁獲金額2億円の目標を提示し、管理方策として殻長制限を70mmに上げることにより実現可能であることを示した。
成果の活用面・留意点本報告結果に基づく管理措置を漁業者が主体的に実践できるような体制整備を進めていく。
具体的データ
図1
図2
図3
図4
予算区分農林水産技術会議
研究期間2009~2011
研究担当者渡邊一仁、田邉 徹、鈴木矩晃、黒川忠英
発表論文1)渡邊一仁・田邉徹・鈴木矩晃(2012)、仙台湾アカガイの資源状況と管理手法の検討、宮城県水産研究報告12、P13-22.
2)田邉徹・渡邊一仁・鈴木矩晃・小野利則、仙台湾におけるアカガイScapharca broughtonii貝桁網漁業の漁獲効率の検討、日本水産学会誌(印刷中).
3)Yun-Guo Liu・Tadahide Kurokawa・Toru Tanabe・Kazuhito Watanabe、Complete mitochondrial DNA sequence of the ark shell:an ultra-large mitochondrial genome、Journal of BMC Genomics(審査中).
発行年度2012
オリジナルURLhttp://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4149&YEAR=2012
収録データベース研究成果情報

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