閉鎖循環式連続培養によるシオミズツボワムシ(S型)の培養

閉鎖循環式連続培養によるシオミズツボワムシ(S型)の培養

タイトル閉鎖循環式連続培養によるシオミズツボワムシ(S型)の培養
要約海産魚類の種苗生産に不可欠な初期餌料であるシオミズツボワムシの連続培養系に、廃水を再利用するための装置を組みこんだ閉鎖循環式連続培養システムを試作した。その結果、全ての培養試験で新たな海水を全く利用することなく30日間の連続培養に成功し、毎日約40億個体のS型ワムシが安定生産できた。
担当機関(独)水産総合研究センター 日本海区水産研究所 資源生産部 初期餌料グループ
連絡先0767-84-1182
区分(部会名)水産
専門生物生産
研究対象微小動物プランクトン
分類研究
背景・ねらい海産魚類の種苗生産に不可欠な初期餌料であるシオミズツボワムシBrachionus Plicatilis sp. complex(以下ワムシ)の大量培養技術は高品質なワムシが長期間、安定生産ができる連続培養法が開発されている。しかし、大量の有機物を含む培養廃水による環境負荷等の対策が必要となっている。そこで、ワムシの連続培養系に培養廃水を再利用するための装置を組みこんだシステムを試作し、ワムシの閉鎖循環式連続培養試験を行った。
成果の内容・特徴ワムシの培養槽と収穫槽には1klアルテミアふ化器を用い、廃水を再利用するための装置として泡沫分離装置や生物ろ過装置(0.5kL×2台)等を培養系に組み込んだ。培養試験は餌料(濃縮淡水クロレラ)の給餌量のみを試験区ごとに5~9L/日と変えて、塩分は27psu、試験期間は30日と同一条件とした。その結果、6例全ての試験区で新たな海水を全く添加することなく30日間の大量連続培養に成功した。収穫率は全ての試験区とも0.7で、ワムシの平均日間収穫数は給餌量の増加に伴い多くなり、5L/日区が19億個体、7L/日区が28億個体と29億個体、9L/日区が39億個体/日であった。
成果の活用面・留意点本システムの利用により、培養廃水を全く出さずに毎日約40億個体のS型ワムシ(ヒラメ約40万尾分の餌)が安定生産でき、環境にやさしいワムシの大量培養とコスト削減が可能になった。また、海水の使用が困難な内陸部等でもワムシを培養することができ、新たなニーズが発生する可能性がある。加えて、培養開始以降、新たな海水を全く使用しないことからワムシ培養水槽へ病原菌等を持ち込む可能性が低く、防疫面からも有効と考えられた。
具体的データ
図1
表1
予算区分交付金(一般研究)
研究期間2011~2015
研究担当者手塚信弘
発表論文1)平成23年度に本水産学会中部支部大会で口頭発表
発行年度2012
オリジナルURLhttp://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4200&YEAR=2012
収録データベース研究成果情報

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