日持ち保証に対応した切り花の品質管理技術の開発とマニュアルの策定

日持ち保証に対応した切り花の品質管理技術の開発とマニュアルの策定

タイトル日持ち保証に対応した切り花の品質管理技術の開発とマニュアルの策定
要約生産者段階での前処理と消費者段階での後処理を組み合わせた主要切り花の品質管理技術の開発により、30品目中、全品目では常温で5日間、22品目では7日間、また16品目では高温で5日間の日持ち保証が可能となる。この成果に基づき、マニュアルを公表する。
キーワード切り花、日持ち保証、品質管理
担当機関(独)農業・食品産業技術総合研究機構 花き研究所 花き研究領域
連絡先029-838-6801
分類主要普及成果
背景・ねらい日持ち保証販売は欧米では一般的であり、切り花の需要拡大につながっている。日本国内で日持ち保証販売を進めるには、夏季の高温に対応した技術開発が必要である。また、ダリア、ラナンキュラス等の新規品目では品質管理技術が未開発である。そこで、主要切り花30品目において、日本国内での日持ち保証に対応した品質管理技術を開発し、マニュアルを公表する。
成果の内容・特徴
  1. 生け水の汚れにより日持ちが短縮しやすいバラとガーベラでは、糖質と抗菌剤の後処理(消費者段階の処理を想定した連続処理)により品質保持期間が延長し、日持ち保証が可能となる。
  2. これまで有効な品質保持技術のなかったチューリップ切り花では6-ベンジルアミノプリン(BA)とエスレルを組み合わせた前処理(出荷前の短期間処理)および糖質と抗菌剤の後処理により、カラーではBAの浸漬前処理により品質保持期間が延長し、日持ち保証が可能となる。
  3. 新規品目ダリアではBAの散布前処理および糖質と抗菌剤の後処理により、ラナンキュラスではチオ硫酸銀錯体(STS)の前処理および糖質と抗菌剤の後処理により品質保持期間が延長し、日持ち保証が可能となる。
  4. 30品目中全品目では常温で5日間、22品目では7日間、また16品目では高温で5日間の日持ち保証が可能である(表1)。
  5. 上記の成果に基づき、日持ち保証対策に関する総論と主要切り花30品目の品質管理法から構成される品質管理マニュアルを作成した。
成果の活用面・留意点
  1. 普及対象:切り花の生産者、市場関係者、花束加工業者、小売店経営者、普及機関従事者。
  2. 普及予定地域・普及予定面積等:日持ち保証販売実施事業所および日持ち検定室を所有する卸売会社等事業所のうち(現時点で12の事業所)、半数以上の事業所で本マニュアルを利用する見込み。
  3. 本マニュアルは花き研究所により冊子体を配布するとともに、花き研究所ホームページ上でPDF版をダウンロードすることができる。
  4. 前処理および後処理剤は購入可能で、生産者、消費者等が使用できる。
具体的データ
表1
予算区分実用技術
予算区分交付金
研究期間2010~2012
研究担当者湯本弘子、渋谷健市、望月寛子、市村一雄、大宮 知(北海道花野菜技セ)、高橋志津(山形置賜産地研)、矢島 豊(福島農総セ)、海老原克介(千葉農総研セ暖地園研)、渡邉祐輔(新潟農総研園研セ)、神谷勝己(長野野菜花き試)、小川 瞬(長野野菜花き試)、本間義之(静岡農林技研)、外岡 慎(静岡農林技研)、岡本充智(愛媛農水研)、荒井祐紀(フラワーオークションジャパン)
発表論文1)市村ら(2011)花き研究所研究報告、11:49-65
2)渡邉ら(2013)園芸学研究、12:201-207
発行年度2012
オリジナルURLhttp://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/flower/2012/330a0_01_59.html
収録データベース研究成果情報

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