層別定量採集フレームトロールネットの開発

層別定量採集フレームトロールネットの開発

タイトル層別定量採集フレームトロールネットの開発
要約マイワシやマサバなどの水産資源の持続的な利用や、海洋生態系の理解を進めるためには、海水中の魚類や動物プランクトンを水深別に採集し、現存量を正確に知る必要がある。この目的を達成するため、フレームトロールネットに複数のコッドエンドを取り付け、設定した水深で自動的に開閉するような自律層別採集装置を開発した。
担当機関(独)水産総合研究センター 中央水産研究所 資源管理研究センター
連絡先045-788-7632
区分(部会名)水産
専門資源生態
研究対象魚類
分類研究
背景・ねらいマイワシやマサバなどの水産資源を利用し続けるためには、新たに親となる新規加入群を定量的に採集調査することが重要である。また、海洋生態系を理解するためには、水産上重要な魚以外のハダカイワシなどについても、水深別に現存量や摂餌量などを知る必要がある。魚を水深別に定量採集するためには、均一の目合の網をつけたフレームトロールネットを、網口の角度を一定にして、泳いでいる魚より速い速度で曳き、水深に応じて網を開閉する必要がある。
成果の内容・特徴1998年に東京水産大学(現東京海洋大学)と共同で、網を曳く速度が変化しても一定の網口の角度と水深を維持できるようにしたMOHTネットを開発した。その後、鶴見精機も参画した共同研究により、MOHTネットを基本に、通常のトロールウインチでも高速曳網が可能で、異なる5層の水深毎に魚を採取できる網口開閉型層別採集ネット(網口4m2, ネット5層)を新たに開発した。この網口開閉型層別採集ネットは装置の重さが約500kgと重いため、小型の調査船では扱いにくいという欠点があった。そこで、MOHTネットの後部に小型のコッドエンド開閉装置を取り付け、層別採集が可能なコッドエンド開閉型層別採集ネット(網口5m2ネット5層)を開発した。制御部には、コンピュータから深度・経過時間・ネットの濾水量などを指定して、自動的に網の開閉を行う。このシステムでは、網が沈降中か上昇中かを自ら判断することで設定通りの採集を行うと共に、採集中の水深・水温・濾水量・網開閉の情報を、経過時間と共に制御部に記録するので、採集後に詳細な情報を知ることができる。
成果の活用面・留意点開発した装置は、日本国内で既に2隻の調査船に搭載されており、研究成果が期待されている。
具体的データ
図1
図2
予算区分合研究課題
研究期間2012
研究担当者大関 芳沖
発表論文Oozeki Y, Hu F, Tomatsu C, Noro H, Kubota H, Sugisaki H, Sassa C, Takasuka A, Tokai T. (2012) New autonomous multiple codend opening/closing control system for a midwater frame trawl. Methods in Oceanography 3-4: 14-24.
Oozeki Y, Hu F, Tomatsu C, Kubota H. (2012) Development of a new multiple sampling trawl with autonomous opening/closing net control system for sampling juvenile pelagic fish. Deep-Sea Research Part I-Oceanographic Research Papers. 61:100-108.
発行年度2013
オリジナルURLhttp://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4611&YEAR=2013
収録データベース研究成果情報

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