コウライアカシタビラメ種苗の大量生産に成功

コウライアカシタビラメ種苗の大量生産に成功

タイトルコウライアカシタビラメ種苗の大量生産に成功
要約産卵期前に漁獲されたコウライアカシタビラメ親魚を養成し、自然産卵により大量の良質卵を確保した。また、仔稚魚期の飼育条件を 検討し、受精卵の収容密度は18千粒/kL、ワムシ(餌料生物)の給餌密度は20個体/mL、飼育水温は17℃、24時間照明が良いことを明らかにした。 さらに、40kL水槽で量産試験を実施し、45日間の飼育で全長22mmの稚魚7.7万尾を生産する技術を確立した。
担当機関岡山県農林水産総合センター水産研究所
連絡先0869-34-3074
区分(部会名)水産
専門飼育環境
研究対象他の底魚
分類研究
背景・ねらいコウライアカシタビラメは浅海の砂泥底に生息する異体類で、小型底びき網漁業の主要対象種であるが、近年、その漁獲量が減少傾向に転じている。そこで、種苗放流による資源維持に備えて、種苗生産技術を開発した。
成果の内容・特徴1.良質卵の大量確保

 産卵数か月前から小型底びき網で漁獲した親魚をアオゴカイ(釣餌用ゴカイの一種)とオキアミを餌に飼育(短期養成魚)し、14~20℃の水温下で自然産卵による良質卵の確保が可能と分かった。また、1年以上養成した親魚(長期養成魚)でも同様に採卵が可能であった(図1)。 

  自然産卵:雄と雌が海水中で自然に放卵、放精を行うこと。

2.初期飼育条件の検討

 0.2kL小型水槽を用いた比較試験により仔稚魚の飼育条件を検討した。受精卵の収容密度は18千粒/kL前後、ワムシ給餌密度は20個体/mL、飼育水温は17℃、初期飼育は24時間照明が良い等の好適飼育条件を明らかにした(図2)。

3.量産試験

 40kL大型水槽で量産試験を実施し、45日間の飼育で全長22 mmの稚魚7.7万尾を生産した。生残率は10%前後で、ほぼ量産の見通しが得られた(図3)。
成果の活用面・留意点本種は、生物餌料のワムシとアルテミア幼生のみで約40mmまで成長することを確認したが、今後、配合飼料の利用による飼育の簡素化を検討する必要がある。
具体的データ
図1
図2
図3
予算区分県単事業
研究期間2011~2012
研究担当者草加耕司、後藤真樹、岩本俊樹、弘奥正憲、小見山秀樹(岡山水研)
発表論文岡山県農林水産総合センター水産研究所研究報告第27号
発行年度2013
オリジナルURLhttp://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4495&YEAR=2013
収録データベース研究成果情報

研究成果情報アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat