ソウシハギのパリトキシン分析

ソウシハギのパリトキシン分析

タイトルソウシハギのパリトキシン分析
要約ソウシハギはパリトキシンを有する毒魚として認識されているが、パリトキシンの精密分析はなされていない。本研究では,平成24年に国内沿岸で捕獲されたソウシハギのパリトキシンをLC-MS/MSにより分析した結果、全ての検体からパリトキシンは検出されなかった。
担当機関(独)水産総合研究センター 中央水産研究所 水産物応用開発研究センター 衛生管理グループ
連絡先045-788-7630
区分(部会名)水産
専門赤潮・貝毒
研究対象魚類
分類調査
背景・ねらい平成24年度に本州沿岸の複数の海域からソウシハギが捕獲され、マスコミ等により、「パリトキシンを含む猛毒魚ソウシハギが本州沿岸で多数捕獲」との内容で頻繁に報道がなされ、これを受けて、農林水産省の依頼により国内沿岸で捕獲されたソウシハギのパリトキシン汚染実態調査を実施した。
成果の内容・特徴先の研究でパリトキシンが原因とされるアオブダイ中毒検体を対象に、LC-MS/MSによるパリトキシンの精密分析法を開発し、中毒検体を分析したが、パリトキシンは検出されなかった。本研究では、このときのLC-MS/MS法をソウシハギ分析用に一部修正し、欧州食品安全機関(EFSA)のパリトキシン暫定基準値である30ppb以下のパリトキシンも確実に検出できるような条件を設定し、国内複数海域から収集したソウシハギのパリトキシンを分析した。ソウシハギは、パリトキシンを含む猛毒魚とされているが、これまでにソウシハギのパリトキシンの精密分析が行われた事例はなく、大規模調査も行われていないため、本研究はソウシハギのパリトキシン汚染実態に迫るわが国初の大規模調査となった。
成果の活用面・留意点本州沿岸(20検体)及び沖縄(6検体)のソウシハギを分析した結果、パリトキシンは検出されなかった。この結果は、ソウシハギはパリトキシンを有する猛毒魚であるという定説の再考を促す結果ではあるが、ソウシハギは無毒魚であり、安全な可食魚であるということを証明したものではない。今後、ソウシハギの毒成分について、詳細な検討が必要である。
具体的データ
表1
研究期間2012
研究担当者鈴木敏之、渡邊龍一、松嶋良次
発表論文T. Suzuki et al., LC-MS/MS analysis of palytoxin analogues in blue humphead parrotfish Scarus ovifrons causing human poisoning in Japan, Food Additives & Contaminants: Part A, 2013 Vol. 30, No. 8, 1358-1364
上杉綾ほか 国内沿岸で捕獲されたソウシハギにおけるパリトキシンのLC-MS/MS分析,平成25年度日本水産学会秋季大会講演要旨 p. 61
発行年度2013
オリジナルURLhttp://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4549&YEAR=2013
収録データベース研究成果情報

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