成群性の解析および釣獲試験による放流用アユ種苗性の評価

成群性の解析および釣獲試験による放流用アユ種苗性の評価

タイトル成群性の解析および釣獲試験による放流用アユ種苗性の評価
要約友釣用アユ種苗の産業的価値を高めるために、河川遡上アユを親とした種苗(F1)生産を行い、従来の手法で生産した継代種苗(F2)と、成群性試験および釣獲試験により比較した。その結果、F1種苗は低水温下でも群れを形成しにくく、F2種苗よりも常に良く釣れたので、友釣りで釣れやすい種苗になる可能性が示唆された。
担当機関福井県内水面総合センター 開発調査グループ
連絡先0776-53-0232
区分(部会名)水産
専門増養殖技術
研究対象あゆ
分類普及
背景・ねらい福井県では従来から継代飼育した種苗を親魚として種苗生産を行っており、これら継代種苗は群れを形成しやすく友釣りで釣れにくい性質があるのではないかとの指摘が、漁業組合関係者等からあげられてきた。そこで県では、アユの産業的価値を高める方策の一環として、河川遡上アユを親魚とした種苗生産(F1)を行い、従来の手法で生産した継代種苗(F2)と比較するために成群性試験および釣獲試験を行った。
成果の内容・特徴成群性試験の結果、水温13℃の試験では、午前中にはF1種苗、F2種苗ともに区画数は20前後であったが、F1種苗については夕方にかけて上昇した(図1)。17:00におけるF1種苗の区画数は28±1.5 、F2種苗は21±2.3であり、両群に有意な差が見られた。一方、水温22℃の試験においては、F1種苗、F2種苗の両群ともに水槽全体に広がり、両群の区画数に有意な差は認められなかった。

釣獲試験の結果、いずれの実施日においてもF1種苗の釣獲数がF2種苗よりも多く(表1)、有意差が認められた。
成果の活用面・留意点本研究で作出したF1種苗は天然アユの性質を再現しており、群れを形成しにくく友釣りで釣れやすい種苗である可能性がある。また、その性質は低水温下で発現していたため、アユ釣り解禁直後の釣果も期待できる種苗として利用できることが示唆された。
具体的データ
図1
表1
予算区分県単
研究期間2010~2012
研究担当者森山 充
発表論文森山充(2013):成群性の解析および釣獲試験による放流用アユ種苗性の評価.水産技術,印刷中
発行年度2013
オリジナルURLhttp://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4486&YEAR=2013
収録データベース研究成果情報

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