米粒の長さと重さに関わる新規遺伝子TGW6を発見
米粒の長さと重さに関わる新規遺伝子<em>TGW6</em>を発見
タイトル | 米粒の長さと重さに関わる新規遺伝子TGW6を発見 | ||
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要約 | インド型イネ・カサラスから、米粒を長くかつ重くする遺伝子TGW6を特定した。対立する日本晴の遺伝子はオーキシン合成に関わる酵素タンパク質をコードしているが、カサラスの遺伝子は機能を失っており、オーキシンを介する抑制作用が働かないため、米粒が長くかつ重くなる。 | ||
キーワード | 収量、シンク、ソース、粒形、粒重 | ||
担当機関 | (独)農業生物資源研究所 植物科学研究領域 植物生産生理機能研究ユニット | ||
(独)農業生物資源研究所 農業生物先端ゲノム研究センター 生体分子研究ユニット | |||
連絡先 | 029-838-8381 | ||
区分(部会名) | 生物資源 | ||
分類 | 知的貢献 | ||
背景・ねらい | 米粒の長さ(粒長)はイネの収量を決定する主要要因のひとつであるが、国内で栽培されているほとんどの品種の収量性は、粒長等の粒(シンク)サイズではなく、粒への炭水化物の供給能力(ソース能)に大きく依存しており、粒長が伸びても必ずしも粒の重さ(粒重)は増大しない。インディカ型イネ・カサラスより、シンクとソースで多義的に作用することで粒長と粒重をともに増大させる遺伝子TGW6を特定し、その機能解析を行った。 | ||
成果の内容・特徴 |
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成果の活用上の留意点、波及効果、今後の展望等 |
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具体的データ | |||
図1 | |||
図2 | |||
研究期間 | 2008~2013 | ||
研究担当者 | 石丸健、廣津直樹、円由香、清水文一(東洋大)、宮川恒(京都大)、柏木孝幸 | ||
発表論文 | 1)Ishimaru K, Hirotsu N, Madoka Y, Murakami N, Hara N, Onodera H, Kashiwagi T, Ujiie K, Shimizu B, Onishi A, Miyagawa H, Katoh E (2013) Loss of function of the IAA-glucose hydrolase gene TGW6 enhances rice grain weight and increases yield Nature Genetics 45(6):707-711 2) 石丸健、円由香、柏木孝幸、廣津直樹「穀物の種子を増大させる遺伝子、並びにその利用」特許第5288608号 3) ライフサイエンス新着論文レビュー (http://first.lifesciencedb.jp/archives/7055#more-70) | ||
発行年度 | 2013 | ||
オリジナルURL | http://www.nias.affrc.go.jp/seika/nias/h25/nias02507.html | ||
収録データベース | 研究成果情報 |