衛星画像による “世界の農業環境” 閲覧システム

衛星画像による “世界の農業環境” 閲覧システム

タイトル衛星画像による “世界の農業環境” 閲覧システム
要約過去14年分の高頻度観測衛星データを「ナチュラルカラー画像」に処理し、インターネット地図サービス上の地図に投影することにより、地球観測衛星から見た世界各地の農業被害や農業環境の変化を、誰でも簡単に検索・確認することができるWebシステムを構築・公開しました。
担当機関(独)農業環境技術研究所 生態系計測研究領域
区分(部会名)農業環境
背景・ねらい地球観測衛星データは、世界各地の土地利用・水環境・作物生育の変化を理解する上で最も参考になる客観情報源の一つですが、専門知識を持たない人にとって、過去データの検索・閲覧を行うことは容易ではありませんでした。そこで、高頻度観測衛星デー タ(MODIS) を地図投影処理し、誰でも簡単にインターネット地図サービス上で、世界各地の農業環境の変化を見て確かめることができるWebシステムの構築をめざしました。
成果の内容・特徴
  1. 米国 NASA の公開する高頻度観測衛星センサデータ「MODIS 地表面反射率プロダクト」を地図投影処理し、GoogleマップTMが提供するインターネット地図サービス上で世界の農業環境の時間的変化を検索・閲覧できるWebサイト「“世界の農業環境” 閲覧システム 」(英名 Viewing system for Global Agiculture and Environment [GAEN-View])を構築・公開しました(図1左)。
  2. 本システムでは、土地被覆状態(植生・水・裸地)の判別を容易にするために、MODIS データを「ナチュラルカラー画像(短波長赤外・近赤外・赤色バンドを用いた可視化処理)」に変換し、過去14年分におよぶ時系列衛星画像を8日間隔で収録しています。これから、世界各地の土地被覆変化(年次・季節変化)を簡単に見ることができます(図1右)。
  3. 「2画面モード」を使うことにより、異なる2時期の衛星画像を連動させて閲覧することができます。これにより、農業生産に関連した自然災害(オーストラリアの 2002 年干ばつ, 図2)の全容を視覚的に確認することができます。また、「東日本大震災による津波被害を受けた水田の復旧」、「アメリカの 2012 年干ばつ被害(トウモロコシ・大豆・牧草地)」といった、世界的なニュースとなった出来事を簡単に表示することのできるリンク機能も搭載しました。
  4. MODIS ナチュラルカラー画像のほか、「インドシナ半島における時系列洪水マップ(図3)」や「ベトナム・メコンデルタの土地利用分類図(水稲三期作・エビ養殖地, 図4)」、国際機関からWeb配信されている「農業関連地図」を重ねて閲覧することができます。
  5. インターネットに接続されたパソコンから、誰でも無料で閲覧することができます。大学や研究機関における環境研究の参考情報としての活用や、海外農業・地球環境に対する国民の理解増進に貢献することが期待されます。また、中学校や高校の理科教育・環境教育、大学の環境に関する講義における電子副教材としてもその活用が期待されます。
具体的データ
図1
図2
図3
図4
研究担当者坂本利弘(生態系計測研究領域)
発表論文Webサイト:http://gaenview.dc.affrc.go.jp/hp_public/html/index.html
発行年度2013
オリジナルURLhttp://www.niaes.affrc.go.jp/sinfo/result/result30/result30_68.html
収録データベース研究成果情報

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