ノリ漁場周辺海域における溶存態無機窒素の循環過程の把握

ノリ漁場周辺海域における溶存態無機窒素の循環過程の把握

タイトルノリ漁場周辺海域における溶存態無機窒素の循環過程の把握
要約下水処理施設と河川からの栄養塩負荷がどのように移動するかをシミュレーションと現地観測によって調査、把握した。
担当機関香川県水産試験場 環境資源部門
連絡先087-843-6511
区分(部会名)水産
専門漁場環境
研究対象のり
分類研究
背景・ねらい近年、多くのノリ養殖漁場で栄養塩濃度の低下にともなうノリの色落ちが頻発し、ノリ養殖業の経営のみならず地域経済にも深刻な影響を及ぼしている。ノリ養殖業は、沿岸・内湾生態系における物質循環の一部を活用した産業であることから、その持続的な発展を実現するためには、ノリ漁場およびその周辺海域における栄養塩等の動態を定量的に明らかにした上で、有効かつ適切な栄養塩の管理手法を開発・提言することが必要である。そこで、本調査では、ノリ漁場が存在する海域に対する河川等の陸域からの栄養塩の流入過程を把握することとした。
成果の内容・特徴潮流シミュレーションに海域に流入する河川水と下水処理排水の流入量と濃度を与えた濃度拡散シミュレーション結果では、潮順と時刻によっては、ノリ漁場に河川水や下水処理排水が到達する可能性が示された(図1)。しかし、実際に到達する場合の影響の程度(現場における栄養塩濃度)については、定量的な予測は困難であった。そこで、海域に流入する河川水や下水処理排水について、個別に現地調査を行い、栄養塩濃度の動態を詳細に把握し、少雨(流入量が僅か)の場合は、ほとんどノリ漁場まで到達しないが、一定程度の降雨(100mm程度)があれば、ノリ漁場に到達することが確認された(図2)。
成果の活用面・留意点今後、ノリ養殖漁場での栄養塩濃度を管理していく場合、河川水と下水処理排水の流入量(排水量)を管理対象の一つとして検討していく必要がある。また、この調査結果は一時的な流入過程を把握したものであり、下水処理排水のように定常的に負荷される場合の影響については、より長期的な調査で評価することが必要である。
具体的データ
図1
図2
予算区分国の委託事業
研究期間2010~2014
研究担当者宮川昌志
発表論文下水放流水の調整運転による影響に関する研究(2014)土木学会四国支部
香川県における河川水の栄養塩形態と備讃瀬戸・播磨灘への影響(2013) 土木学会論文集B1(水工学)
発行年度2014
オリジナルURLhttp://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4870&YEAR=2014
収録データベース研究成果情報

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