水産データを活用した生態系モデル構築法の確立および生態系特性把握と漁業影響評価への応用

水産データを活用した生態系モデル構築法の確立および生態系特性把握と漁業影響評価への応用

タイトル水産データを活用した生態系モデル構築法の確立および生態系特性把握と漁業影響評価への応用
要約海洋観測データ、調査データ、漁業データ等を活用してEcopath with Ecosim生態系モデルを構築する標準的な方法を確立した。構築したモデルを用いて、食物網特性、漁獲が基礎生産や高次捕食者に及ぼす影響、漁獲による生態系の利用特性(栄養段階を偏りなく利用する”Balanced harvest”の程度など)を評価する方法を開発し、世界各水域のEcopathモデルと比較した。
担当機関(国)水産総合研究センター 国際水産資源研究所 外洋資源部 外洋生態系グループ
連絡先045-788-7505
区分(部会名)水産
専門生態系
研究対象海洋生態系
分類研究
背景・ねらい近年欧米では生態系に基づく漁業管理や生態系アプローチの導入が進められている。漁業の持続可能性を担保するためには、漁獲対象資源だけでなく生態系の状態も把握し、漁業の影響を評価する枠組み構築が必要だが、我が国では根拠となる科学的情報が不足していた。日本周辺で継続されている水産資源調査や海洋観測等のデータを活用することにより、水域ごとの生態系の状態や漁業の影響について情報を引き出し、生態系に基づく管理の実践に向けた前進が可能となる。
成果の内容・特徴1. 水産関連データや文献情報からEwEモデルを構築する標準的方法を確立し、ガイドラインを公表した。

2. EwEモデルを用いて、各水域の生産性、漁獲による生態系の利用特性、漁業の生態系影響を評価する方法を開発した。

3. 東北沖、瀬戸内海、日本海のモデルを構築し、世界各地のモデルと比較した結果、日本周辺は漁業の影響が中程度で比較的幅広い栄養段階を利用していること、そのうち瀬戸内海漁業は生態系負荷が比較的大きいが、“Balanced harvest”の点では他水域に優っていることが確認された。
成果の活用面・留意点水産関連データを用いたEwEモデルの構築を国内に普及させることが可能になった。生態系の比較研究を進ることにより、漁業と生態系の管理目標についての議論が具体化するものと期待される。
具体的データ
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予算区分運営交付金
研究期間2011~2015
研究担当者清田雅史、米崎史郎、奥田武弘、村瀬弘人(国際水産資源研究所 外洋資源部 鯨類資源G)、亘真吾(中央水産研究所資源管理研究センター 資源生態G)、成松庸二(東北区水産研究所 資源海洋部 底魚資源G)、服部努(東北区水産研究所 資源海洋部 底魚資源G)、柴田泰宙(東北区水産研究所 資源海洋部 底魚資源G)、田永軍(日本海区水産研究所 資源管理部 資源管理G)
発表論文清田雅史・米崎史郎・成松庸二・伊藤正木・服部努(2015)生態系モデリングによる食物網構造の把握と漁業の影響評価:東北沖底層生態系へのEcopath適用例.沿岸海洋研究 53: 55-64.
清田雅史・米崎史郎・亘真吾(2015)水産関連データを活用したEcopath with Ecosim生態系モデルの構築方法.水産海洋研究, 79: 1-13.
清田雅史・米崎史郎・亘真吾・田永軍・成松庸二・服部努・伊藤正木(2015)Ecopathを用いた生態系の特性把握と漁業のインパクト評価.水産海洋研究, 79: (印刷中)
発行年度2015
オリジナルURLhttp://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=5143&YEAR=2015
収録データベース研究成果情報

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