東日本沿岸におけるショウサイフグとゴマフグの大規模な交雑現象

東日本沿岸におけるショウサイフグとゴマフグの大規模な交雑現象

タイトル東日本沿岸におけるショウサイフグとゴマフグの大規模な交雑現象
要約2012年以降、東日本沿岸で大量に漁獲されるようになった種不明のフグが問題となっている。2012年から2014年にかけて茨城県、福島県、岩手県沖で採取された試料252個体のDNAを調べたところ、ショウサイフグとゴマフグの間の雑種149個体を確認し、その内訳は雑種第一世代が131個体、雑種第一世代が純粋なショウサイフグやゴマフグと再度交雑した戻し交配個体が18個体であることを明らかにした。
担当機関(国研)水産研究・教育機構 水産大学校 資源増殖学講座
連絡先083-227-3933
区分(部会名)水産
専門水産遺伝育種
研究対象ふぐ
分類研究
背景・ねらいショウサイフグ、ゴマフグを含むトラフグ属魚類は、東アジア近海においてごく短い期間にたくさんの種に分かれたことが知られており、互いに近縁であることが雑種出現の要因の一つだと考えられる。本研究では、東日本沿岸域で漁獲された種類不明フグについて、その遺伝子がショウサイフグとゴマフグのいずれの種に由来しているかについて遺伝マーカーを用いて詳細に調べ、純粋な種と雑種を判別した(図1)。
成果の内容・特徴2012年から2014年にかけて茨城県、福島県、岩手県沖で採取された試料253個体(種類不明フグ187個体、ショウサイフグ66個体)のDNAを調べたところ、ショウサイフグとゴマフグの間の雑種149個体を確認し、その内訳は雑種第一世代が131個体、雑種第一世代が純粋なショウサイフグやゴマフグと再度交雑した戻し交配個体が18個体であった(図2)。このような大規模な交雑は他の海水魚で観察されたことはなく、今後、動向を注視していく必要がある。
成果の活用面・留意点本研究において、雑種第一世代はもとより、戻し交配個体まで正確に判別できたことは、正確な雑種鑑別技術を開発するための重要な研究基盤となると考えられる。また、戻し交配個体の一部に、外見からは純粋なショウサイフグと区別がつかないものが含まれていたことから、より精度の高い鑑別技術の開発が今後必要になると考えられる。
予算区分科研費
予算区分革新的技術開発・緊急展開事業
研究期間2013~2016
2016~2019
研究担当者高橋洋
発表論文Takahashi, H., Toyoda, A., Yamazaki, T., Narita, S., Mashiko, T., & Yamazaki, Y. (2017). Asymmetric hybridization and introgression between sibling species of the pufferfish Takifugu that have undergone explosive speciation. Marine Biology, 164(4), 90.
発行年度2017
オリジナルURLhttp://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=7234&YEAR=2017
収録データベース研究成果情報

研究成果情報アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat