ブロッコリー側枝L字仕立てによる端境期の側花蕾収穫技術

ブロッコリー側枝L字仕立てによる端境期の側花蕾収穫技術

タイトルブロッコリー側枝L字仕立てによる端境期の側花蕾収穫技術
要約ブロッコリー「夢ひびき」を1月中下旬に定植し、トンネル栽培する作型において、側枝を1本または2本残すL字仕立てにより、約12cm径の頂花蕾を4月中下旬に慣行収穫した後、端境期である4月中旬~5月中旬に約10cm径の側花蕾が収穫できる。
キーワード露地野菜、周年安定供給、側枝利用、2花蕾どり
担当機関(国研)農業・食品産業技術総合研究機構 野菜花き研究部門 野菜生産システム研究領域 露地生産ユニット
連絡先029-838-8528
分類研究成果情報
背景・ねらい4月中旬~5月中旬は国内産ブロッコリーの生産量が少なく、輸入量が増加する端境期であり、当該時期の生産の拡大が期待されている。一方、ブロッコリーは頂花蕾収穫後、多数の側枝が伸長し花蕾(側花蕾)をつける。それぞれの側花蕾は3~5cm径と小さいために市場価値は低いが、側枝の数を制限することによって、側花蕾を頂花蕾並に肥大させられる可能性がある。本研究は、最も旺盛な側枝を1本だけ、もしくは、それと同等に旺盛かつ逆方向の側枝があれば2本を残し、頂花蕾収穫後に頂花蕾並に生育させた側花蕾を収穫する「L字仕立て2花蕾どり技術」を確立し、4~5月にブロッコリーを生産することを目指す。具体的には、側花蕾の肥大性の高い品種「夢ひびき」を用いて、当該時期に収穫を迎える定植時期と収量を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 本技術に適した、側花蕾の肥大性が高い品種は「夢ひびき」である。
  2. 頂花蕾収穫の1~2週間前に最も大きな側枝を1本または2本残し、それ以外を除去することで、10cm径(Mサイズ相当)の側花蕾が収穫できる(図1)。
  3. 頂花蕾収穫後、側花蕾は、積算温度約200~300(℃・日)で収穫に至る。
  4. 1月中下旬に定植することで、頂花蕾および側花蕾が4月中旬~5月中旬に収穫でき、可販品質の側花蕾本数は、頂花蕾本数の約80%である(図2、表1)。
  5. 2月に定植した場合、側花蕾の収穫ピークが5月中旬かそれ以降となるが、気温の上昇に伴い可販品質割合が低下する(図2、表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 本成果は、つくば市観音台にある農研機構野菜花き研究部門の試験圃場における冬まき春どりの結果である。
  2. 4月中旬~5月中旬の主要産地(埼玉県等)、もしくは、それより温暖な地域で活用できる。
  3. 厳寒期での栽培になるため、加温育苗、トンネル・マルチ栽培(当該時期の標準的栽培方法)が前提である。
  4. 頂花蕾は慣行通り収穫できるため、仮に側花蕾が収穫に至らない場合でも減収のリスクはない。
予算区分交付金
研究期間2015~2017
研究担当者髙橋徳、佐々木英和
発表論文Takahashi M. et al. (2018) Hort. J. 87(4):508-515
発行年度2018
オリジナルURLhttp://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/nivfs/2018/nivfs18_s01.html
収録データベース研究成果情報

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