長崎県海域におけるクエ雌の成熟特性について

長崎県海域におけるクエ雌の成熟特性について

タイトル長崎県海域におけるクエ雌の成熟特性について
要約長崎県海域におけるクエの産卵期は、6月をピークとする4〜8月と推定された。年齢xと成熟割合yとの関係式は、ロジスティック曲線:y=96.9/(1+9580.9exp(-1.2*X))で示され、これにより、雌としての成熟は5歳から開始し、50%成熟年齢は7.5歳と推定された。
担当機関長崎県総合水産試験場 漁業資源部 栽培漁業科
連絡先095-850-6306
区分(部会名)水産
専門資源生態
研究対象魚類
分類研究
背景・ねらい クエは重要な沿岸資源であり、漁業関係者から増殖要望が高い魚種の一つである。種苗放流や資源管理の手法を検討するには、天然魚の成熟に関する生態的知見が重要であるが、クエについては人工種苗の飼育による雌の成熟に関する知見があるにすぎない。そこで長崎県海域で漁獲されたクエを用い、産卵期と成熟年齢を把握することを目的として研究を実施した。
成果の内容・特徴2013年2月〜2015年7月に長崎県海域で漁獲されたクエ雌101尾の全長、体重、生殖腺重量等を測定した結果、G.S.Iの月別変化(平均値±標準偏差)から、クエの産卵期は6月をピークとした4〜8月と判断された(図1)。また、産卵期の標本86尾の生殖腺の組織的な観察結果から、成熟個体の生物学的最小形は全長58センチメートル、体重3.0キログラムと推定された。さらに、耳石薄片標本による年齢査定と併せて検討した結果、年齢xと成熟割合yとの関係は、ロジスティック曲線:y=96.9/(1+9580.9exp(-1.2*X))で示され、これにより雌の成熟は5歳から開始し、50%成熟年齢は7.5歳と考えられた(図2)。
成果の活用面・留意点クエは、近年、漁獲量が急増している魚種の一つであり、資源管理の重要性が高まっている。天然魚の産卵期や成熟に関する知見が得られたことにより、漁業関係者に向けた若齢魚(未成熟個体)の獲り控えや親魚保護等の資源管理方策の具体的な提言が可能となる。
予算区分県単
研究期間2011~2015
2016~2019
研究担当者上利貴光
発行年度2019
オリジナルURLhttp://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=8363&YEAR=2019
収録データベース研究成果情報

研究成果情報アクセスランキング

Copyright 2017 農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター

Tsukuba Business-Academia Cooperation Support Center, Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council Secretariat