麻痺性貝毒簡易測定キットの開発とモニタリング手法の検討

麻痺性貝毒簡易測定キットの開発とモニタリング手法の検討

タイトル麻痺性貝毒簡易測定キットの開発とモニタリング手法の検討
要約二枚貝の生産現場での利用を目指し、簡便かつ短時間に麻痺性貝毒を検出できる簡易測定キットを開発し試験販売を開始するとともに、簡易キットを利用するモニタリング手法を検討した。
担当機関(国研)水産研究・教育機構 中央水産研究所 水産物応用開発研究センター 衛生管理グループ
連絡先045-788-7630
区分(部会名)水産
専門赤潮・貝毒
研究対象貝類
分類普及
背景・ねらい生産現場での貝毒リスク管理体制は,マウス毒性試験を公定法として1970年台に整備されたが,各種機器分析法,ELISA法などの簡易分析法の開発が進められ,これらも実用的な技術となってきた。このような状況のもと,2015年には「生産海域における貝毒の監視及び管理措置について」(農水省消費・安全局)が通知され,麻痺性貝毒においても公定法と同等の性能を有している方法が検査法として使用可能となったほか,生産現場のリスク管理にスクリーニング法を導入することが可能となった。そこでイムノクロマト法に基づく麻痺性貝毒簡易分析キットを開発し,現場導入のための検討を進めた。
成果の内容・特徴麻痺性貝毒に特異的に結合する抗体を用い、イムノクロマト法に基づく麻痺性貝毒簡易測定キットを開発した(図1)。
  大阪湾で毒化したアサリ試料を無毒のアサリ試料で希釈して各種毒力に調製した試料により検討したところ、希釈液で60倍に希釈することで2 MU/g(食品衛生法上の基準値の1/2)を判定基準としたスクリーニングが可能であると考えられた。(表1)。
  稀釈倍率を60倍として、大阪湾で実際に毒化した各種毒力のアサリ試料について、キットによる判定を行ったところ、偽陰性なく判定することができ、本キットは貝毒モニタリングの現場に導入が可能である(図2)。  
成果の活用面・留意点本キットは、基準値より低い毒力での判定が必要な麻痺性貝毒のスクリーニング法で使用可能であり、すでに大阪府では現場導入を進めているが、さらに多くの現場への普及をめざしたい。
予算区分農水省「安全な農林水産物安定供給のためのレギュラトリーサイエンス研究委託事業」
研究期間2017~2019
研究担当者及川寛、松嶋良次、渡邊龍一、内田肇、鈴木敏之 ほか
発表論文及川寛ほか、麻痺性貝毒簡易検出キットによる毒化アサリの分析、平成30年度日本水産学会秋季大会口頭発表.
発行年度2019
オリジナルURLhttp://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=8387&YEAR=2019
収録データベース研究成果情報

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