宮崎県大淀川におけるシラスウナギ来遊卓越要因の解明

宮崎県大淀川におけるシラスウナギ来遊卓越要因の解明

タイトル宮崎県大淀川におけるシラスウナギ来遊卓越要因の解明
要約シラスウナギ漁期中の大淀川沖合の日向灘における海洋環境特性を解析した結果、水温が低い年に来遊卓越が発生していた。低水温となった要因として、日向灘において低気圧渦が安定して存在していたことで低層冷水塊が湧昇したことおよび、気温が低かったことが考えられる。
担当機関(国研)水産研究・教育機構 中央水産研究所 海洋・生態系研究センター 生態系モデルグループ
連絡先045-788-7648
区分(部会名)水産
専門海洋構造
研究対象うなぎ
分類研究
背景・ねらい近年ニホンウナギは漁獲量が激減したことから、絶滅危惧種に指定された。その一方、河川におけるシラスウナギ来遊量の年々変動要因については、北赤道海流や黒潮等による輸送過程が寄与している可能性が示唆されているが、未だ不明な点が多い。本研究では、宮崎県が大淀川河口で実施したシラスウナギ来遊調査のデータを用いて、来遊卓越と日向灘の沖合海洋環境の関係について解析した。
成果の内容・特徴2002年の漁獲努力量(CPUE)はCPUE‐全国採捕量の直線関係から大きく外れ、地域的な来遊卓越が発生したと考えられた(図1)。卓越が発生した2002年は2000-2013年度の間で日向灘における水温が最小であった(図2)。低水温の要因に、低気温および日向灘沖に低気圧渦が存在したことによる低層冷水塊の湧昇発生が考えられた。
成果の活用面・留意点地域的にシラスウナギが豊漁となり得る年の気象・海況条件が明らかとなった。他河川・海域でも同様の現象が発生しているか検証する必要がある。
予算区分水産庁委託事業
研究期間2016~2018
研究担当者青木一弘、亀田卓彦、山本敏博
発表論文Kazuhiro Aoki, Toshihiro Yamamoto, Nobuto Fukuda, Kazuki Yokouchi, Hiroaki Kurogi, Takashi Setou, Hiroshi Kuroda, Takahiko Kameda, Kazuhiro Takafuji, Tsutomu Tokeshi (2018): Enhanced local recruitment of glass eel Anguilla japonica in Oyodo River, Miyazaki and offshore environmental conditions in 2002. Fisheries Science, 84 777-785.
Kazuhiro Aoki, Toshihiro Yamamoto, Nobuto Fukuda, Kazuki Yokouchi, Hiroaki Kurogi, Takashi Setou, Hiroshi Kuroda, Takahiko Kameda, Kazuhiro Takafuji, Tsutomu Tokeshi (2018): Correction to: Enhanced local recruitment of glass eel Anguilla japonica in Oyodo River, Miyazaki and offshore environmental conditions in 2002. Fisheries Science, 84 787-788.
発行年度2019
オリジナルURLhttp://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=8433&YEAR=2019
収録データベース研究成果情報

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