まき網漁船の労働安全性確保及び効率向上に関する調査研究

まき網漁船の労働安全性確保及び効率向上に関する調査研究

タイトルまき網漁船の労働安全性確保及び効率向上に関する調査研究
要約少子高齢化や高負荷作業の多さなどから、漁船員の確保が難しくなってきており、新造漁船においては省人省力化を推進する必要がある。そこで漁労作業を動線解析という手法で数値化して「見える化」し、ボトルネックとなっている作業を明らかにすると共に、人員・機器配置の工夫や遠隔操作機の導入によって作業の効率化、省人化が可能となることを示した。
担当機関(国研)水産研究・教育機構 水産工学研究所 漁業生産工学部 漁船工学グループ
連絡先0479-44-5943
区分(部会名)水産
専門漁船
研究対象その他
分類研究
背景・ねらい大中型まき網漁船は、船齢が30年に近い船も多く、代船建造が検討されている。近年では、高負荷作業の多さなどから、船員の維持・確保は難しく、代船建造にあたっては船員の安全性確保と漁労作業の効率化・機械化が最重要課題となっている。そこで、機械導入により軽労、省人化になる作業を抽出すること、安全性と作業の効率化を両立した漁労機器の船上配置を提案することの2点を研究目的とした。
成果の内容・特徴漁労作業を6台のビデオカメラで撮影し、その映像から動線分析ソフトを用いた作業分析を行い、作業員がどこでどの様な作業を、どのくらいの時間行っているかを明確に数値化した。これにより省人化のボトルネックとなっている作業は、使用後の網をたたむ作業(整反作業)であることが明らかとなった(図1)。整反作業において、現行船では、作業機器の作業盤が船上に分散していたために、作業の交代・移動が困難であったが、操作盤を集約かつ遠隔操作化することで、人員の交代等による移動がスムーズになり、また移動の効率化に伴い、作業負荷を作業員全体で平滑化させることで、18名中最大2名の人員削減が期待できると考えられた(図2)。また、仮想空間上で漁労作業をシミュレートして、省人化後も問題なく安全に作業が行えることを確認した。さらに仮想空間上で、船上の漁労機器配置を変更することで、作業動線の観点から効率化が図れるか検討し、より効率の良い配置を提案した。改善後は現状と比べ、作業員全体で作業にかかる移動距離の14%の短縮が可能である(図3)。
成果の活用面・留意点本技術を用いた新型旋網漁船が2020年3月の就航を目指して建造中である。
予算区分受託
研究期間2018~2018
研究担当者松田秋彦、高橋竜三、高橋秀行
発行年度2019
オリジナルURLhttp://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=8466&YEAR=2019
収録データベース研究成果情報

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