スギ・ヒノキ穿孔性害虫の分離微生物の特性調査(86)
課題番号 | 1992004199 |
研究機関名 | 森林総合研究所(森林総研) |
研究期間 | 完H01〜H03 |
年度 | 1992 |
研究問題 | 森林生態系における微生物及び動物の機能の解明 |
大課題 | 森林動物の分類と生理・生態及び生物間相互作用の解明 |
中課題 | 昆虫病原微生物の分類と特性の解明 |
小課題 | スギ・ヒノキ穿孔性害虫の分離微生物の特性調査(86) |
摘要 | 穿孔性害虫の微生物防除法を開発するため、天敵微生物の病原力・培養特性などを明らかにすることを目的とした。Paecilomyces属5菌株中ヒノキカワモグリガ幼虫に対する病原性は、P.nr.andoiが最も高かった。各種菌株の最適培養温度は25℃であったが、15−25℃ではP. nr. andoiがP. fumosoroseusより生育が速い傾向があるようであった。25℃では、 B. bassiana、 P. nr. andoiの生育は他の菌株より速かった。また、 30℃ではB. bassianaの生育がよかった。ヒノキカワモグリガのNPVは同幼虫に対して注射法で病原性を持つことが判明した。代替ホストとしてはチャハマキは不適、また、ヒノキカワモグリガに近縁なコナガから分離されたNPVは、ヒノキカワモグリガに対する病原性を有していなかった。成果の受渡し先は他の研究機関。残された問題点として、NPVの齢期別病原力を解明する必要がある。 |
研究分担 | 森林生物・昆虫病理研 |
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030029384 |
収録データベース | 研究課題データベース |