アオダモ材の衝撃破壊と細胞壁構造(645)
アオダモ材の衝撃破壊と細胞壁構造(645)
課題番号 | 1992004763 | ||
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研究機関名 | 森林総合研究所(森林総研) | ||
研究期間 | 完S61〜H03 | ||
年度 | 1992 | ||
研究問題 | 木材の加工・利用技術の高度化 | ||
大課題 | 木材特性の解明 | ||
中課題 | 細胞構成及び細胞壁の壁層構造の解明 | ||
小課題 | アオダモ材の衝撃破壊と細胞壁構造(645) | ||
摘要 | 木繊維構成率の変化および木繊維壁の構造の変異が木材の衝撃曲げ強度に及ぼす影響を、衝撃曲げ強度が重要な要因となる野球バット材に賞用されているトネリコ属の3樹種の木材を試料として検討した。アオダモ材では、大径道管が集中する孔圏部と木繊維要素率の高い孔圏外部とを比較した場合、組織的不均一性が衝撃曲げ破壊性能にほとんど影響を及ぼさなかった。その原因は、アオダモ材は環孔材でありながら孔圏道管の直径および分布密度が小さい点でヤチダモやホワイトアッシュとは明らかに異なるためであると考察された。原木の成長との関係では、アオダモ材では年輪幅と衝撃曲げ性能との関係は明瞭ではないが、年輪幅が狭くなる70−80以降の年輪階における木繊維の細胞壁構造の変異が衝撃曲げ性能に大きく影響していることが示唆された。今後は木材組織の定量化法の開発が必要である。 | ||
研究分担 | 木材利用・組織研 | ||
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030029948 | ||
収録データベース | 研究課題データベース |