木本植物細胞一次壁の化学構造の解明(852)
木本植物細胞一次壁の化学構造の解明(852)
課題番号 | 1992004937 | ||
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研究機関名 | 森林総合研究所(森林総研) | ||
研究期間 | 完H01〜H03 | ||
年度 | 1992 | ||
研究問題 | 生物機能の解明による新利用技術の開発 | ||
大課題 | 森林植物及び微生物の生物機能解明と高度利用法の開発 | ||
中課題 | 木本植物細胞の伸長・分化機構の解明 | ||
小課題 | 木本植物細胞一次壁の化学構造の解明(852) | ||
摘要 | 植物細胞の伸長・分化に重要な役割を担う一次壁の構造を明らかにするために、スギ形成層組織を採取し、その構成多糖類の構造解析を行った。スギ形成層組織を脱タンパク後、CDTA、Na2CO3、KOH水溶液で分別抽出し、各画分の構成糖分析、メチル化分析を行い、含まれる多糖類の構造を検討した。本研究により、スギ形成層組織がホモガラクツロナン、ラムノガラクツロナン、ガラクタン、アラビナン、アラビノガラクタン、キシラン、キシログルカン、グルコマンナン、セルロースから構成されることが明らかになった。この多糖類組成はダグラスファーの懸濁培養細胞の細胞壁のそれと類似しており、培養細胞の細胞壁の化学構造が生立木の一次壁の構造と類似することを示す。残された問題点は、二次壁多糖類とされるグルコマンナンがスギ形成層組織から少量ながら検出されたため、その由来について検討する必要がある。 | ||
研究分担 | 生物機能・生化研 | ||
パーマリンク | https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030030122 | ||
収録データベース | 研究課題データベース |