強風による樹体損傷と耐凍性との関係

強風による樹体損傷と耐凍性との関係

課題番号1992001309
研究機関名果樹試験場(果樹試)
他機関青森りんご試【渡辺政弘;野呂昭司;戸崎武範;福田典明;山谷秀明】
研究期間単H03〜H03
年度1992
研究問題果樹園の生産環境及び樹体栄養の要因解明とその制御
大課題果樹の気象災害の発生機構の解明と防止技術の確立
中課題果樹の風害及び降水異常による被害の発生機構の解明と防止技術の確立
小課題強風による樹体損傷と耐凍性との関係
摘要平成3年秋の19号台風は、各種果樹に対して大きな被害をもたらし、果樹の風害対策の必要性が求められている。強風によって倒伏したリンゴ樹について、その立て直して修復してから回復に至るまでの生理的変化は全く解明されていない。ここでは、わい性リンゴ樹を用いて、倒伏による樹体成分の変化と耐凍性等との関係、さらに倒伏程度と実際の根の切断との関係を解明する。M.26及びM.9A台ふじの倒伏樹と健全樹を供試し、頂芽及び新梢頂部と基部に分け、凍結処理(5段階)後のK溶出量から算出した耐凍性とそれぞれの水分含量及び糖含量との関係を検討した。水分含量は、健全樹で高い傾向にあり、新梢頂部と基部の耐凍性とは負の相関がみられた。一方、糖含量は耐凍性と負の相関がみられ、とくに被害度の大きい樹はシュクロースが多い傾向にある。また、頂芽及び新梢頂部の耐凍性は、ソルビトール含量の高いほど弱い傾向がみられた。M.9、M.9A及びM.26台ふじの倒伏程度(未倒伏から完全倒伏の4段階)別に根系の損傷程度を調査した。地上部の樹高及び樹冠容積は、倒伏程度による差がなかったが、全根重に対する被害根(1cm以上)の割合は倒伏程度がひどい樹ほど高い傾向にあり、倒伏程度間に有意差がある。完全倒伏樹は立て直しによる回復の可能性は低い。これらの成果は、緊急調査研究報告としてまとめ、今後の風害防止対策策定の基礎資料とする。
研究分担盛岡・栽培研
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030030336
収録データベース研究課題データベース

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