ハードニングによる越冬性強化機構の解明(30)

ハードニングによる越冬性強化機構の解明(30)

課題番号1992002548
研究機関名北陸農業試験場(北陸農試)
研究期間単H03〜H03
年度1992
研究問題多雪地農業における克雪技術の確立
大課題多雪地における越冬作物の生産性向上技術の確立
中課題越冬作物の生産安定向上技術の確立
小課題ハードニングによる越冬性強化機構の解明(30)
摘要麦類や寒地型牧草等の越冬性作物は、秋季から冬季にかけての低温や日照等の刺激により越冬性を増大させる。この過程をハードニングといい、現象面ではよく知られているもののその機構についてはほとんど解明されていない。本研究では麦類及びイタリアンライグラスを材料にして、これまでの研究から越冬性と密接に関連することが知られているフルクトース重合体(フルクタン)について、ハードニング中の蓄積機構について調査した。蓄積機構はフルクタンを合成する酵素及び分解する酵素の動態を調査して解明を進めた。なお本試験は人工気象条件下で試験を行ったため、予備的に越冬性の増大程度を調査し、設定した人工気象条件下でも充分にハードニングが起こることを確認したうえで試験を実施した。酵素抽出・活性測定法の開発をするために、酵素の温度・基質濃度に対する反応、至適pHなどの特性を各酵素、各植物、各品種について調査した。また酵素活性は、酵素反応後の生成物を高速液体クロマトグラフで測定する方法を開発した。これら測定法によりフルクタン関与酵素の動態について調査した結果、ハ−ドニングにより合成酵素が活性化すると同時に分解酵素の活性が低下して、フルクタンの蓄積が進行することが判明した。また、小麦では酵素活性の品種間差が認められ、フルクタン蓄積の品種間差の発現には分解酵素の抑制が重要であることが判明した。これらの成果は、国際研究集会、日本作物学会等で発表した。
研究分担水田利用地域基盤・越冬生理研飼料作物研
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030030592
収録データベース研究課題データベース

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