マメ科緑肥作物による低湿重粘土輪換田の土壌改良(115)

マメ科緑肥作物による低湿重粘土輪換田の土壌改良(115)

課題番号1992002628
研究機関名北陸農業試験場(北陸農試)
研究期間完H01〜H03
年度1992
研究問題北陸平担水田地帯における総合生産力向上技術の確立
大課題積雪地帯における高生産性営農技術の総合化・体系化
中課題高生産性水田輪作営農技術の確立
小課題マメ科緑肥作物による低湿重粘土輪換田の土壌改良(115)
摘要北陸地域の重粘土水田では、暗渠や明渠などの物理的手段だけでは土壌の乾燥・酸化(畑地化)を進めにくい。そこで、セスバニアやクロタラリアのように耐湿性の強いマメ科作物を栽培することによって、植物の蒸散力を利用した土壌改良を試みた。また、これら作物は、根粒菌との共生によって多量の窒素を吸収するので、鋤込み有機物資源としての利用も検討した。その結果、熱帯原産マメ科作物は、梅雨明け後の気温上昇と根粒菌の着生により、8月以降旺盛な生育を示し、播種100日後の10a当たり地上部乾物重は約1tに達した。供試作物は直根性で根が土壌中深く伸長し、これら作物の作付によって、土壌水分の減少、2価鉄含量の低下、還元層位置の低下など、明らかな畑地化促進効果が認められた。一方、マメ科作物の窒素固定量は10a当たり17〜23■になり、作付後に全量または半量を鋤込んで後作に対する効果を見た。大麦(ミノリムギ)では、鋤込みによって生育・収量の増大が認められたが、鋤込み量間では差異はなかった。その後の大豆作、さらに輪換田水稲作では、鋤込み効果は判然としなかった。以上の結果、セスバニアやクロタラリアは耐湿性があり、根系発達による土壌改良効果が認められる。輪作における効果としては、鋤込み後の大麦作には顕著な効果があるが、その後の大豆作・水稲作に効果が認められないことから、緑肥としての効果はほぼ1作に限られることが明らかになった。
研究分担企連水田利用・総研チーム土壌管理研
パーマリンクhttps://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3030030672
収録データベース研究課題データベース

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